『鬼滅の刃』サイコロステーキ先輩こと「累に刻まれた剣士」　超人気かませキャラ

吾峠呼世晴先生による漫画（マンガ）『鬼滅の刃（きめつのやいば）』（ジャンプコミックス／集英社）に登場する、鬼殺隊士のひとり・累に刻まれた剣士について解説します。那田蜘蛛山編で登場し、下弦の伍・累にサイコロステーキ状に切り刻まれたことから、ファンには「サイコロステーキ先輩」との愛称で呼ばれています。

「累に刻まれた剣士」とは？

「累に刻まれた剣士（読み方：るいにきざまれたけんし）」は、『鬼滅の刃』に登場する鬼殺隊士のひとり。『那田蜘蛛山編』で登場し、原作漫画では4ページ、TVアニメでは約40秒という短い出番ながら、「サイコロステーキ先輩」の愛称で親しまれる人気キャラです。「累に刻まれた隊士」と表記されることもあります。

　那田蜘蛛山で、下弦の伍・累（るい）に遭遇した炭治郎。姉役の鬼を痛めつける累に対し、炭治郎は累の言う家族や、絆を否定します。そこへ現れたのが、「累に刻まれた剣士」です。

　偶然、そこに居合わせたと思われる剣士は、「お　丁度いいくらいの鬼がいるじゃねぇか」という言葉とともに登場。小柄な累を見て「こんなガキの鬼なら俺でも殺れるぜ」と余裕しゃくしゃくの表情です。

　この時点では明かされていないものの、累は十二鬼月のひとり。並の鬼殺隊士ではかなうはずもなく、累の糸によって剣士は笑顔のまま一瞬で細切れにされます。

「俺は安全に出世したいんだよ」「そこそこの鬼一匹倒して下山するぜ」という言葉がむなしく遺されました。

「サイコロステーキ先輩」の名前の発祥は、ネット上の掲示板と言われています。TVアニメの放送時にはネット上のトレンドワードとなり、原作からのファンを通じて、アニメから『鬼滅の刃』を知ったファンにも「サイコロステーキ先輩」の呼び名が広がりました。

　持つ者によって刃の色が変わる日輪刀。アニメ版で、「累に刻まれた剣士」の使う日輪刀の色が明らかになります。黒かグレー、白のように見えるため、使う呼吸は「岩の呼吸」か「霞の呼吸」では……という説もありますが、力量が低く、呼吸も使えないため、日輪刀の色が変わっていないという見方もできます。

　しかし、多くの鬼殺隊士たちが命を落とした那田蜘蛛山で、無傷でいたことから、過去にそれなりの実戦経験があったのかもしれません。「累に刻まれた剣士」のほかに炭治郎が出会った無傷の剣士は、あとから駆けつけた柱や栗花落カナヲを除けば村田のみです。

「累に刻まれた剣士」の担当声優は、坂泰斗（ばん・たいと）さん。アニメでの出演は、第18話「偽物の絆」です。エンディングのクレジットにはキャラクター名の記載がありませんでした。

　鬼を前にして、「出世すりゃあ上から支給される金も多くなるからな」などと長尺のセリフを話すのですが、坂泰斗さんの演技は呼気が混ざって色気を感じさせ、違和感のないシーンとなっています。

2020年10月に発表された「週刊少年ジャンプ」での『鬼滅の刃』第2回人気キャラクター投票では、我妻善逸が堂々の1位に輝きました。死亡フラグを積み上げて生き残った村田さんも25位にランクイン。サイコロステーキ先輩など、愛すべき脇役5人が「鬼滅人気」を支えているのかもしれません。

2021年9月19日（日）19時よりTVアニメ『鬼滅の刃』第1期の特別編集版一挙放送の第4夜「那田蜘蛛山編」がフジテレビ系で放送されます。放送前に、作中屈指の人気脇役、サイコロステーキ先輩と村田隊士の勇姿を復習します。

（マグミクス編集部）