『鬼滅の刃』刀鍛冶・鋼鐵塚蛍の素顔がイケメンでびっくり　性格はヤバい

吾峠呼世晴先生による漫画（マンガ）『鬼滅の刃（きめつのやいば）』（ジャンプコミックス／集英社）に登場する、「鋼鐵塚さん」こと、刀鍛冶の鋼鐵塚蛍（はがねづか・ほたる）について解説します。ひょっとこのお面の下の素顔に、読者は騒然となりました。

『鬼滅の刃』鋼鐵塚蛍とは？

「鋼鐵塚さん」こと、鋼鐵塚蛍は37歳の刀鍛冶で、頭にかぶった笠からいくつもの風鈴を吊り下げ、ひょっとこのお面を着けた男性です。風鈴を下げている理由はかんしゃくを抑えるため。子供時代から、鋼鐵塚がかんしゃくをおこすと大人たちが鳴らしてなだめてくれていたといいます。

　あまりに鋼鐵塚の性格が面倒なため、親も耐えかねて刀鍛冶の里の長・鉄地河原鉄珍（てっちかわはら・てっちん）に預けました。2歳の時にはすでに鉄珍の元にいたようです。

　鋼鐵塚は炭治郎の刀を作る担当ですが、仕事熱心なあまりに炭治郎が日輪刀を傷つけるたびに激怒します。包丁をもって追い回したり、一生みたらし団子を持ってこいと無理を言ったりと、登場するたびに大騒ぎとなります。

　人付き合いは下手で、鬼殺隊の剣士に嫌われ、しょっちゅう他の人へと担当を変えられてしまっています。

　しかしその腕と刀鍛冶への情熱は本物で、上弦の鬼に切られても刀の研ぎを止めなかったほどでした。その傷が治らないうちに研ぎを終え、痛みに泣きながら炭治郎に刀を渡しにくる律儀さもあります。

　アニメ『鬼滅の刃』で鋼鐵塚の声を担当する声優・浪川大輔（なみかわ・だいすけ）さんは、1976年4月に東京都で生まれました。1985年から「劇団こまどり」に所属し子役として活動しています。アニメ『機動戦士ガンダム 0080ポケットの中の戦争』でのアルフレット・イズルハ役はこの頃演じました。

　洋画では｢スター・ウォーズ｣シリーズのアナキン・スカイウォーカー役や、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでイライジャ・ウッドが演じた役を吹き替えています。

　2003年には「俳協」に移籍し、アニメ『GANTZ』の玄野計役や「シグルイ」の藤木源之助役を演じ、2008年には「アクロスエンタテインメント」に所属。2014年に独立して「ステイラック」を設立しました。

　代表作としてはアニメ「ルパン三世」シリーズの石川五ェ門役や、「Fate」シリーズのウェイバー・ベルベット/ロード・エルメロイII世役などが挙げられるでしょう。

　上弦の陸である堕姫（だき）と妓夫太郎（ぎゅうたろう）と戦い、日輪刀を刃こぼれさせてしまった炭治郎に、鋼鐵塚から手紙が届きます。

「お前にやる刀は無い」「呪う　ゆるさない　ゆるさない」「呪ってやる　憎い」などと書かれた手紙に炭治郎もドン引き。鋼鐵塚が住む刀鍛冶の里へ向かうことになりました。

　ところが着いてみると本人は行方不明。しかたなく、里の温泉で体を治したり稽古をしていた炭治郎は、訓練用に作られた人形から錆びた刀を見つけます。

　そこに鋼鐵塚が鍛え上げた体で現れました。実は、鋼鐵塚は炭治郎のためにもっと強い刀を作ろうと、山ごもりで修行していたのです。

「この錆びた刀は　俺が預かる
鋼鐵塚家に伝わる日輪刀研磨術で見事磨き上げて　しんぜよう」

　なぜか両手で構えを作りながら妙な迫力で断言する鋼鐵塚。刀を研ぐには三日三晩かかり、命の危険もあるといいます。

　鋼鐵塚は山のなかにある小屋で刀を研ぎにかかりました。そこへ、刀鍛冶の里を襲った上弦の伍・玉壺（ぎょっこ）がやってきます。

　玉壺は話しかけても答えない鋼鐵塚に腹を立てて攻撃。その時、鋼鐵塚のかぶっていたひょっとこのお面が割れました。

　その下にあった鋼鐵塚の素顔は彫りの深いイケメン。濃い眉に大きな潤みがちの瞳、長いまつげに二重まぶたの美形です。

　この美しさには、「週刊少年ジャンプ」掲載時に読者もびっくりしたとか。ユニークな性格にイケメンな素顔で、鋼鐵塚さん人気もあがったことでしょう。

　原作漫画『鬼滅の刃』の最終話に登場した、「鋼鐵塚整備」という建物が話題になりました。

　そのコマをよく見ると、「鋼鐵塚整備」という看板に、「車」という文字、その下に「03」の数字があります。整備から考えると「車検」と電話番号でしょうか。

　数字の下はスペースになっていて、おそらく事務所と整備場所が分かれていると考えられます。2階も描かれており、窓がふたつある大きな整備店のようです。

　鋼鐵塚さん本人は描かれていませんが、室内にたくさんの風鈴があったら面白いですね。

　面倒な性格に美しい顔をもつ鋼鐵塚蛍は、仕事の情熱は誰にも負けません。腕も優れており、炭治郎が最後まで使う刀を研ぎ上げています。

　炭治郎の人なつこい性格のおかげで、鋼鐵塚の腕も活かされました。刀鍛冶として、鋼鐵塚蛍は鬼殺隊に貢献したといえるでしょう。

（マグミクス編集部）