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『鬼滅の刃』蛇柱・伊黒小芭内はネチネチかっこいい? 隠した口に哀しい過去が…

『鬼滅の刃』のキャラクター、蛇柱(へびばしら)・伊黒小芭内(読み方は、いぐろ・おばない)。アニメ版の担当声優は鈴村健一。オッドアイで口元を隠し、ネチネチしたしゃべり方をするのが特徴。甘露寺蜜璃とは親しく、文通をする仲です。

伊黒小芭内はどんなキャラ?

『鬼滅の刃 柱稽古編』ティザービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 鬼殺隊最強の隊士「柱」のひとりで「蛇柱」の伊黒小芭内。常に口元を隠し、蛇の鏑丸(かぶらまる)とともに行動しています。左右で瞳の色が違う、いわゆるオッドアイ。右目は弱視で、視力はほとんどありません。


名前 伊黒小芭内(いぐろ・おばない)
誕生日 9月15日
年齢 21歳
出身地 東京府 八丈島 八丈富士<西山>(現:東京都 八丈富士)
身長・体重 162cm・53kg
趣味 川柳、俳句、飴細工を作っているところをずっと眺める
好きなもの とろろ昆布
鎹鴉 鎹鴉:夕庵(ゆうあん)オス

伊黒小芭内の声優は鈴村健一

 アニメ『鬼滅の刃』で伊黒小芭内役を演じるのは、声優の鈴村健一(すずむら・けんいち)さんです。『機動戦士ガンダムSEED DEST DESTINY』の主人公・シン・アスカ役などで知られるほか、近年では「Fate/Grand Order」シリーズのロマニ・アーキマン役、『銀河英雄伝説 Die Neue These』ヤン・ウェンリー役、『炎炎ノ消防隊』武久火縄役など、有名タイトルの重要キャラクターを演じています。いわゆるイケメンだけでなく、ひょうひょうとした人物など、役柄の幅は広く、伊黒小芭内の特徴であるネチネチとしたしゃべり方が絶妙に表現されています。

『鬼滅の刃』伊黒小芭内役・鈴村健一が演じるキャラ3選 演技の幅の広さに驚き!

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伊黒小芭内が使う技・呼吸

 伊黒小芭内が使う「蛇の呼吸(へびのこきゅう)」は、水の呼吸の派生です。伊黒小芭内の日輪刀は蛇のようにうねうねと波打った刀身。それにうねる太刀をくわえることで、更に強力な攻撃となります。

『鬼滅の刃』蛇の呼吸の技・型一覧 うねり、軌道が見えない太刀筋

「蛇の呼吸(へびのこきゅう)」とは、鬼殺隊士が用いる呼吸法。蛇柱・伊黒小芭内が会得しています。炎、風、岩、雷、水の基本の5つの呼吸のなかで、水の呼吸の派生です。型は伍ノ型まであります。

伊黒小芭内は甘露寺蜜璃が好き?

 男女問わずつねに胸をキュンキュンさせている恋柱・甘露寺蜜璃とは、文通をする仲であることが「柱稽古編」で描かれています。原作漫画単行本第22巻のおまけページでは、初対面の伊黒小芭内と甘露寺蜜璃の様子も。自分の家族についてなどをしゃべりまくる甘露寺蜜璃に、伊黒小芭内は彼女が飼っている4匹の猫について詳しくなってしまいます。

 鬼殺隊士たちの隊服を担当する、縫製係の隠・ゲスメガネこと前田まさおは甘露寺蜜璃に、胸元が大きく開き、スカート丈の短い隊服を「公式だ」と言って用意しました。露出の多い隊服を恥ずかしがる甘露寺蜜璃に、伊黒小芭内はしましまの靴下をプレゼントしています。

 少食な伊黒小芭内は、3日ほど何も食べなくても大丈夫とのこと。一方、甘露寺蜜璃は常人の8倍という筋肉の密度を維持する大食漢です。伊黒小芭内は一緒に食事をすることはないものの、楽しそうに食べる甘露寺蜜璃の様子を傍らで見守っていました。

伊黒小芭内の名言

「そんなことより冨岡はどうするのかね 拘束もしていない様に俺は頭痛がしてくるんだが」

 那田蜘蛛山での戦いのあと、炭治郎と禰豆子が柱たちの前に連れてこられたシーンで、記念すべき初登場のセリフ。ネチネチとしゃべる様子に、甘露寺蜜璃は「伊黒さん相変わらずネチネチして蛇みたい しつこくて素敵」とときめいています。

「信用しない信用しない そもそも鬼は大嫌いだ」

 お館様が登場したあとのセリフ。炭治郎が鬼である禰豆子を連れていたのを容認していたことを柱たちに伝えたお館様の言葉にも、伊黒小芭内は反発します。

「甘露寺からお前の話は聞いた 随分とまあ楽しく稽古をつけてもらったようだな」

 柱たちの稽古を受けることになった鬼殺隊士たち。甘露寺蜜璃の柔軟の訓練を終えた炭治郎は伊黒小芭内のもとへ。「竈門炭治郎 俺はお前を待っていた」と怒りをあらわにする伊黒小芭内。文通で稽古の内容を知った伊黒小芭内は、相当な嫉妬心にかられていた様子です。

「じゃあなさっさと死ねゴミカス なれなれしく甘露寺としゃべるな」

 炭治郎が厳しい訓練を終えた際のセリフ。「最後まで嫌われていて悲しかった」と、ポジティブな炭治郎も涙をこぼすほどでした。

「甘露寺に近づくな 塵共(ごみども)」

 無限城に落とされた鬼殺隊士たち。甘露寺蜜璃の前で「蛇の呼吸 伍の型 蜿蜿長蛇」を放ち、言い放ったセリフです。守られた甘露寺蜜璃はかっこよさに「キャーッ伊黒さん素敵!!」と感激。「キャーッ」という心の声が実際に漏れてしまうほどでした。

「鬼のいない平和な世界で もう一度人間に生まれ変われたら 今度は必ず君に好きだと伝える」

 無惨との戦いのさなか、悲惨な自身の過去を回想した伊黒小芭内。現世の自分の血を汚いものと考える彼は、もし生まれ変わったら……と、甘露寺蜜璃のまぶしい笑顔を思い浮かべていました。

伊黒小芭内の過去 口を隠している理由

 伊黒小芭内は、女性ばかりが生まれる家系で370年ぶりに生まれた男子でした。生まれて間もなく座敷牢に入れられ、女たちは猫なで声で食べ物を食べさせようとします。その理由は、伊黒小芭内が12歳のときに明らかに。伊黒小芭内の家では、下半身が蛇の鬼に赤子を捧げて食わせていたのです。蛇の鬼が人間を殺し、奪った金品で女たちは贅沢な暮らしをしていました。

 伊黒小芭内は男子であることと、変わった目をしていることが鬼に気に入られ、12をすぎてもまだ生かされます。その代わり、鬼と同じような見た目になるために口を切り開かれてしまいました。

 伊黒小芭内は盗んだかんざしで牢をやぶり、蛇の鏑丸とともに脱走。すぐに鬼に気づかれますが、当時の炎柱(名記されていないものの、煉獄槇寿郎)に救われます。伊黒小芭内の姉妹は、妹ふたりが赤子のうちに食われ、姉ふたりは伊黒小芭内が脱走した際に鬼に殺されました。生き残った従姉妹は「あんたのせいよ あんたが逃げたせいでみんな殺されたのよ!! 50人死んだわあんたが殺したのよ 生贄のくせに!! 大人しく喰われてりゃ良かったのに!!」と伊黒小芭内に罵詈雑言を吐きました。その言葉は幼い伊黒小芭内の心をえぐり、厳しい訓練を経て鬼殺隊に入ったのちも苛みました。鬼殺隊士の女性は過酷な過去を持つ者が多く、そういった点からも女性は苦手でした。口元の傷は成長後も残っており、罪の意識からかそれを隠しているようです。

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

(マグミクス編集部)

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