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上弦の陸・堕姫の声優は沢城みゆき 妓夫太郎の過去がかわいそう

2021年12月よりTVアニメ2期『鬼滅の刃 遊郭編』が放送されます。「遊郭編」で音柱・宇髄天元と炭治郎たちの前に立ちふさがるのは、十二鬼月のひとり、上弦の陸です。上弦の陸・堕姫の声優は、多数のファンが予想した沢城みゆきさんに決定しました。また、堕姫である妓夫太郎についても解説します。

  • ネタばれ注意

遊郭に潜む上弦の鬼

TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』第1弾キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 2021年12月5日(日)より、『鬼滅の刃』TVアニメ第2期となる「遊郭編」の放送がスタートします。音柱・宇髄天元(うずい・てんげん)は、鬼の潜伏できる場所は「夜に営業する花街だ」と推測します。3人の妻を遊郭に潜入させましたが連絡が途絶え、天元は炭治郎と善逸、伊之助を連れて遊郭に乗り込みます。

 炭治郎たちは女装して、それぞれ「ときと屋」「京極屋」「荻本屋」に勤め、情報収集を始めました。

 京極屋に潜入した善逸は、蕨姫(わらびひめ)花魁が鬼だと気が付きますが、天元たちに情報を伝える前に捕まってしまいます。

 蕨姫花魁の正体は、上弦の陸・堕姫でした。


十二鬼月・上弦の陸の本当の姿

 善逸からの連絡が途絶え、炭治郎たちは天元から撤退をうながされますが、遊郭に残りました。炭治郎は匂いで上弦の鬼・堕姫(だき)を見つけ出し、戦いに入りました。天元の妻を助け出した伊之助や善逸、そして天元も加わって苦戦の末に堕姫の頸を落としますが、堕姫の体は崩れません。

 それどころか、堕姫の腹部から妓夫太郎(ぎゅうたろう)の上半身が生えてきます。堕姫と妓夫太郎は2体で1体の鬼、上弦の陸だったのです。その実力は妓夫太郎が15人、堕姫が7人も柱をほうむってきたほど。しかも、2体同時に首を落とさなければ倒せません。さらに、妓夫太郎は堕姫を操りつつ情報も得ることができる強敵です。

上弦の陸・堕姫の声優は沢城みゆきに決定

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』初のTV放送後、堕姫の担当声優が沢城みゆきさんと発表されました。最新映像では堕姫のセリフを聴くことができます。

「強い鬼は、何をしてもいいのよ……!!」

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妓夫太郎の声優は?

 妓夫太郎は存在自体が伏せられており、担当声優も未発表でした。妓夫太郎はで作中、自身の声を「醜い声」といっています。とはいえ、濁った声といわれる伊之助も松岡禎丞さんが熱演しています。

 2022年1月16日放送の「遊郭編」第7話に、妓夫太郎が初登場。担当声優は逢坂良太さんであることが明らかになりました。爽やかな「イケメン声」の持ち主である逢坂良太さんの怪演に、声優ファンもEDクレジットを見るまでは「逢坂良太さんだと分からなかった」という声が続出しました。

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妓夫太郎と堕姫の哀しい過去 かわいい妹・梅

 妓夫太郎と堕姫の兄妹は、悲惨でかわいそうな過去を持つ鬼です。妓夫太郎は人間だった頃から、同じ「妓夫太郎」を名乗っています。

 妓夫太郎は、吉原遊郭のなかで最も悲惨といわれる、羅生門河岸(らしょうもんがし)で生まれました。妓夫太郎本人によれば「子供なんて生きているだけで飯代がかかって迷惑」という貧しい地域です。

 妓夫太郎は生まれる前に堕胎されそうになり、生後も何度となく殺されかけました。貧しさのためとはいえ、幼い妓夫太郎を守ってくれる人は誰もいません。

 親からうとまれた妓夫太郎は痩せこけて不衛生で、声も容姿も他人からバカにされるような有様でした。昆虫やネズミを食べていたとさえいいます。遊び道具は客の忘れ物の鎌でした。

 そんな妓夫太郎ですが、妹が生まれてから変わります。「梅」と名付けられた妹は美しく、妓夫太郎の自慢でした。

 さらに妓夫太郎は成長し、自分の強さに気付きます。その強さで取り立ての仕事を始め、自分自身にも誇りを持てるようになったのです。

 ところが妓夫太郎が13歳の時に、妹の梅が生きたまま焼き殺されてしまいました。兄を悪く言わた妹が客である侍の右目をかんざしで突き、失明させた報復です。

 黒焦げになった梅の死体を抱いて泣き叫ぶ妓夫太郎は、背中から斬られました。斬ったのは客の侍です。妓夫太郎は侍を斬り殺しましたが、傷の手当ができるはずもありません。梅を抱いたまま降りはじめた雪のなかを裸足で歩きます。

 その時現れたのは上限の弐・童磨(どうま)でした。童磨から血を与えられ、妓夫太郎と梅=堕姫は鬼になったのです。

妓夫太郎と堕姫の最後「何度生まれ変わっても」

 不幸な生い立ちのせいで、妓夫太郎は鬼になっても後悔はなかったといいます。誰も助けてくれなかったことを理由に、今度は自分が幸せな他人を不幸にしていきました。

 そんな妓夫太郎の後悔は堕姫……妹・梅のことです。妹は妓夫太郎と違い素直で染まりやすい性格でした。

「(妹は)もっといい店にいたなら真っ当な花魁に 普通の親元に生まれていれば普通の娘に 良家に生まれていたなら上品な娘に なっていたんじゃないか」

 妓夫太郎はそう考えていました。もともと妹が殺されることになったのも、妓夫太郎が「奪われる前に奪え、とりたてろ」と教えたからであり、おとなしくしていれば違う結果になっていたかもしれないと思っていたのです。

 炭治郎たちにとどめを刺された後、妓夫太郎は暗い地獄のようなところにいました。そこに、生前の幼い姿に戻った妹が「お兄ちゃん」と呼びかけてきます。

 しかし、妓夫太郎は冷たく「お前とはもう兄妹でも何でもない」といいます。自分とは違う反対の明るい方にいけ、と突き放しました。そんな妓夫太郎の背中に妹はすがりつきます。

「ずっと一緒にいるんだから! 何回生まれ変わってもアタシはお兄ちゃんの妹になる絶対に!」

 妹は妓夫太郎に、かつてずっと一緒にいると約束した、と言います。それを聞いて妓夫太郎は昔、確かに「ずっと一緒にいる」と妹に約束したと思い出しました。

 妓夫太郎は泣き叫ぶ妹の足を黙って抱え、背負いました。そして、ふたりで地獄へ行ったのです。

 炭治郎は死の間際にいがみ合う兄妹にこう言いました。

「君たちのしたことは誰も許してくれない 殺してきたたくさんの人に恨まれ憎まれて罵倒される 味方してくれる人なんていない だからせめて二人だけはお互いを罵り合ったら駄目だ」

 炭治郎の言うように、妓夫太郎と妹の罪は誰も許してくれないでしょう。だからこそ、お互いだけは憎み合うことなく、罪を償いにいったのではないでしょうか。

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記

(マグミクス編集部)

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