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『鬼滅の刃』珠世の悲しい過去 血鬼術で炭治郎がアホの子に!

吾峠呼世晴先生による漫画(マンガ)『鬼滅の刃(きめつのやいば)』(ジャンプコミックス/集英社)に登場する、珠世(たまよ)について解説します。鬼でありながら鬼舞辻無惨の呪いを外し、愈史郎・猫の茶々丸とともに鬼殺隊の炭治郎に協力します。※本記事は未アニメ化の重大なネタバレを含みます。

  • ネタばれ注意

『鬼滅の刃』珠世とは?

『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』愈󠄀史郎・珠世 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable  (C)「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」製作委員会

『鬼滅の刃』のキャラクター、珠世(たまよ)が初登場したのは、炭治郎が任務のため訪れた浅草で鬼舞辻無惨と遭遇した時です。無惨を見つけた炭治郎。無惨は通行人を鬼にし、暴れさせることで追跡の目から逃れます。炭治郎は鬼になった人がさらに人を襲わないように抑えますが、街は騒ぎに。無惨を追うことも、鬼になった人を守ることもできません。そこに現れたのが、珠世と愈史郎(ゆしろう)でした。

 珠世は血鬼術「惑血・視覚夢幻の香(わくち・しかくむげんのこう)」で幻を出現させます。

「この人に誰も殺させたくないんだ!」という炭治郎の叫びを聞いていた珠世。鬼に対しても「人」という言葉を使った炭治郎に手を貸すことにしたのです。

 禰豆子を人間に戻したいという炭治郎の願いに、「人間に戻す方法はあります」と断言。その方法を調べるために、無惨により近い血を持つ十二鬼月の血を採ることを炭治郎に依頼します。炭治郎が採取した鬼の血は、猫の茶々丸によって珠世のもとに運ばれます。

珠世の声優は坂本真綾

 アニメ『鬼滅の刃』で珠世の声を担当するのは、声優の坂本真綾(さかもと・まあや)さんです。数々のアニメ作品で主演や、重要キャラクターを担当。洋画の吹き替えでも多数の作品に出演しています。近年のアニメ出演作としては『シン・エヴァンゲリオン劇場版』真希波・マリ・イラストリアス役、『Re:ゼロから始める異世界生活』エキドナ役、『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』レオナルド・ダ・ヴィンチ役などがあります。また、アーティストとしても活動中です。

坂本真綾 – 『独白』 Music Video

珠世が鬼になった過去

 鬼になる前、珠世は病に冒されていました。愛する我が子の成長を見届けられない悲しみにつけこまれ、無惨に鬼にされてしまいます。そして、鬼になった珠世は夫と子供を喰い殺しました。

 無惨が戦国時代の鬼狩りの剣士・継国縁壱によって追い込まれて力を弱めたことで、珠世は鬼の呪いから解放されます。継国縁壱に見逃された珠世は、多くの人間を喰ったことを悔い、その後は小動物などを食べて生き延びました。医者としての知見を深め、自らの体も改造して少量の血を飲むだけで生きられるようになります。また、死の淵にあった愈史郎を鬼にし、延命させることに成功。無惨を倒すために研究を続けていました。

珠世の血鬼術

惑血・視覚夢幻の香(わくち・しかくむげんのこう)

 浅草で炭治郎を救うために使った血鬼術です。人を惑わせる幻覚と匂いを発します。

白日の魔香(はくじつのまこう)

 脳の作用を低下させ、自白剤のような効果を持ちます。隠れ家を襲った無惨配下の鬼・朱紗丸(すさまる)に対して使われました。「鬼舞辻無惨」の名を口にさせ、無惨の呪いで朱紗丸は絶命します。

惑血・融通無碍の香(わくち・ゆうずうむげのこう)

 原作漫画単行本第3巻に収録、「ジャンプGIGA2016 vol.1」に掲載されたおまけマンガで登場。真面目すぎる性格について珠世に相談した炭治郎。珠世は「惑血・融通無碍の香」を使うも、失敗。炭治郎は鼻水を流し「おいら今日大根みたいなウンコが出た!!」とアホになってしまいます。

珠世と胡蝶しのぶの協力が鬼舞辻無惨を倒す

 継国縁壱によって、珠世の存在は鬼殺隊当主に知られていました。しかし、珠世は愈史郎の血鬼術で身を隠し、居場所を転々としていました。余命わずかのお館様・産屋敷耀哉は珠世の居場所を突き止め、鬼殺隊にも薬学に精通している者がいるとして協力を求めます。鬼である自分が、鬼殺隊の本拠地に赴くことに躊躇する珠世でしたが、鬼を倒す毒の研究をしている蟲柱・胡蝶しのぶと共に無惨を倒すための薬を作ることに。

 産屋敷耀哉が自らをおとりにし、産屋敷邸を襲撃した無惨を爆破。浅草で鬼になった人の血鬼術が無惨をその場に拘束すると、珠世は薬を取り込ませます。珠世と胡蝶しのぶが作った薬には、4種類の効果がありました。胡蝶しのぶの提案で、無惨に使う薬は複数の効果をかけ合わせるものとなっています。ひとつめは人間に戻す薬。ふたつめは1分で50年老いさせる老化の薬。みっつめは体の分裂を阻害する薬。最後が細胞を破壊する薬です。薬の効果で無惨が弱ったことで、鬼殺隊総出の攻撃が功を奏したのです。珠世の存在がなければ、無惨を倒すことはできませんでした。

珠世に関連するキャラクター

  • 愈史郎:珠世が鬼にした唯一の存在
  • 茶々丸:珠世の使いである猫
  • 胡蝶しのぶ:鬼舞辻無惨を倒す薬を作るため、共に研究を行う

『鬼滅の刃』珠世が魅せる! ゾクッとするシーン4選 美しく、妖しく、恐ろしい…

『鬼滅の刃』の珠世は、鬼でありながら人間を食べず、鬼舞辻無惨への復讐を胸に誓い、鬼を倒す研究をしています。鬼となったことで愛する家族を失い、悲しい過去を背負って生きている珠世が垣間見せる、ゾクッとする4つのシーンをご紹介します。

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記

(マグミクス編集部)

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