『鬼滅の刃』お館様の妻・産屋敷あまねの献身的な姿 珍しいコミカルシーンも
吾峠呼世晴先生による漫画(マンガ)『鬼滅の刃(きめつのやいば)』(ジャンプコミックス/集英社)に登場する、お館様の妻・産屋あまね(うぶやしき・あまね)について解説します。※本記事はキャラクターの生死に関わる重大なネタバレを含みます。
- ネタばれ注意
『鬼滅の刃』産屋敷あまねとは
産屋敷あまねは、旧姓を神籬(ひもろぎ)といい、神職の家に生まれました。家のしきたりのため、17歳という年齢で当時13歳の産屋敷耀哉と出会っています。耀哉の「貴女が嫌なら私からこの話は断ります」というあまねの立場を考えた優しい言葉で、嫁ぐことを決めました。
あまねは生まれつき白髪で、不完全ながら予知夢を見る能力がありました。結婚後、夫と子供の無事を祈って毎日水を浴びて禊(みそぎ)をしています。子供たちからは厳しくも優しい母親だと思われていました。
耀哉が病気の進行に伴って起き上がれなくなった時には、当主代理として柱合会議に出席。「痣」についてよどみなく柱たちに説明しています。
たいていの場合、冷静で表情を変えない女性ですが、「痣」が発現した状況を甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)から説明された時には、珍しく目を丸くしていました。
「ぐあああ~ってきました!
グッてしてぐぁーって
心臓とかがばくんばくんして耳もキーンてして
メキメキメキイッて!!」
蜜璃のユニークな説明に、冨岡義勇(とみおか・ぎゆう)が表情を変えて彼女を見、伊黒小芭内(いぐろ・おばない)が手で額を押さえています。深刻なシーンでの登場が多い、あまねのなごみポイントです。
産屋敷あまねの声優
佐藤利奈(さとう・りな)さんは、1981年5月2日に福岡県北九州市で生まれました。2001年に俳協ボイスアクターズスタジオの第19期生になり、翌2002年に俳協へ入ります。
アニメ『魔法先生ネギま!』で主役のネギ・スプリングフィールドを演じて高い人気を獲得。その後『アマガミ』の棚町薫役や「とある」シリーズの御坂美琴役といった幅広い役を演じ分けています。
また、報道番組『報道ステーション』(テレビ朝日)のナレーターを務めました。担当する火曜・木曜を楽しみにするファンも多くいます。
吹き替えでは映画『ミスト』のビリー・ドレイトン役、『ダブル・ミッション」のファレン役などで活躍しています。
産屋敷あまねの子供たち
あまねと耀哉の間には、5つ子が授かりました。長男は「輝利哉(きりや)」、4人は女の子で「ひなき」「にちか」「くいな」「かなた」という名前です。
禰豆子と炭治郎が出席した柱合会議で父・耀哉の手を引いた子供がにちかとひなきです。炭治郎の最終選別で案内役を務めたふたりのうち、白髪の子供がかなた。そして、黒髪の子供が女の子の装いをした輝利哉でした。輝利哉は後に98代目当主となります。亡くなる前に、あまねは輝利哉に羽織を渡しています。
産屋敷あまねの最期
鬼舞辻無惨が太陽を克服した禰豆子を襲ってくると考えた産屋敷耀哉は、自分を囮に無惨を爆破しようとします。
やってきた無惨と会話する耀哉。あまねはもう目が見えない耀哉のために無惨の容姿を説明します。
「二十代半ばから後半あたりの男性に見えます
ただし瞳は紅梅色
そして瞳が猫のように縦長です」
これから死ぬというのに、あまねは冷静に答えました。無惨と会話を続ける耀哉のために、あまねはその体を支えて起こします。そして耀哉は「仏のような笑み」を浮かべたまま、自分とあまね、そして娘ふたりを無惨もろとも爆発させました。あまねは夫の体を抱いたまま亡くなっています。
この爆発と、それに伴う珠世(たまよ)の襲撃が無惨の敗北につながりました。あまねの決断は、多くの人を苦しめた無惨を滅ぼすきっかけを作っています。
産屋敷あまねに関連するキャラクター
※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
(マグミクス編集部)