『鬼滅の刃』風柱・不死川実弥はおはぎ好き 「弟なんかいねぇ」の真意が哀しい
『鬼滅の刃』のキャラクター、風柱(かぜばしら)・不死川実弥(読み方は、しなずがわ・さねみ)は鬼殺隊最強の剣士「柱」のひとり。アニメ版の声優は関智一さんです。弟に同じく鬼殺隊士の玄弥がいます。鬼を酔わせる稀血の持ち主で、柱合会議では恋柱・甘露寺蜜璃に「また傷が増えて素敵だわ!」と言われています。好物はおはぎ。
不死川実弥はどんなキャラ?
不死川実弥(しなずがわ・さねみ)は、鬼を狩る組織「鬼殺隊」の幹部である「柱」のひとりです。「風の呼吸」を使う、「風柱」と呼ばれます。
一見、乱暴で血の気の多い性格ですが、「お館様」こと産屋敷耀哉(うぶやしき・かがや)の前では敬語を使い礼節を尽くしています。
弟には不死川玄弥(しなずかわ・げんや)がいて、同じ鬼殺隊に所属していますが仲はよくありません。というより、不死川実弥が玄弥を嫌っているように見えます。
また、生まれつき稀血(まれち)と呼ばれる鬼を酔わせる血を持っています。
名前 | 不死川実弥(しなずがわ・さねみ) |
誕生日 | 11月29日 |
年齢 | 21歳 |
出身地 | 東京府 京橋區(現:東京都中央区 京橋) |
身長・体重 | 179cm・75kg |
趣味 | カブト虫を育てる |
好きなもの | おはぎ |
鎹鴉 | 鎹鴉:爽藾(そうらい)オス |
【本日は実弥の誕生日!】
11月29日は不死川実弥の誕生日です!
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— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) November 29, 2020
不死川実弥の声優は関智一
不死川実弥の声優、関智一(せき・ともかず)さんは、1972年9月に東京都で生まれました。デビューした当時の1994年に劇団「劇団ヘロヘロQカムパニー」を設立しています。 同年には、出世作となったアニメ『機動武闘伝Gガンダム』において主人公、ドモン・カッシュを演じました。同作は「ガンダム」シリーズのなかでも「ガンダムファイト」をテーマとした熱血作品。関智一さんの名演技と叫びが話題となりました。
ドモンと正反対な役としては、アニメ『ドラえもん』の骨川スネ夫があります。正々堂々としたドモンと、小心者のスネ夫を「演じ分けている」と驚く人も。
またメディアミックス作品「Fate」シリーズでは堂々とした王・ギルガメッシュ役。アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』では鈴原トウジ役を務めました。
当たり役として、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズの狡噛慎也役や『フルメタルパニック』の相良宗介役があります。2020年~2021年のヒットアニメ『呪術廻戦』ではパンダ役を演じています。また、舞台俳優としても活躍中で、劇団「ヘロヘロQカムパニー」で座長を務めています。
新型コロナウイルスが流行した2020年4月には、YouTubeチャンネルを始めました。自宅待機中のファンに動画で楽しみを届けています。
関智一さんは主人公から悪役まで幅広く演じることができる声優といわれています。
関智一のラジオ体操第一
不死川実弥、ドモンとスネ夫が同じ声! 変幻自在すぎる声優・関智一の活躍
『PSYCHO-PASS サイコパス』でクールなイケメン・狡噛慎也(こうがみ・しんや)を演じたかと思えば、国民的アニメ『ドラえもん』ではスネ夫を演じるなど、演技の幅広さに定評のある人気声優・関智一さん。落語家としても活動するかたわら、YouTuberとしてもデビューするなど、その多方面に及ぶ活躍をご紹介します。
不死川実弥が使う技・呼吸・日輪刀
不死川実弥は炎、風、岩、炎、水の基本の5つの呼吸のひとつ、「風の呼吸(かぜのこきゅう)」の使い手です。
また、不死川実弥は鬼舞辻無惨との戦闘で、背後から切った上に油らしきものを巻いて火をつけたり、上弦の壱・黒死牟や一般の鬼相手に稀血を使って酩酊させたりという戦術も使います。
『鬼滅の刃』風の呼吸・型、技一覧 思いやりのかけらもない痛さ
「風の呼吸(かぜのこきゅう)」とは、鬼殺隊士が用いる呼吸法。風柱・不死川実弥や兄弟子で親友だった鬼殺隊士・粂野匡近が会得しています。炎、風、岩、雷、水の基本の5つの呼吸のひとつ。
不死川実弥の日輪刀
不死川実弥は、原作では緑色、アニメではモノトーンの風車のような鍔を日輪刀につけています。
束はよく握る部分に白いあて布をしていますが、緑色の上から黒い革を巻いているようです。 また、刀身はアニメでは緑色をしています。刃文は風に吹かれる波のような形です。
不死川実弥と玄弥の関係
不死川実弥は7人兄弟の長男として生まれました。母は小柄で働きづめでしたが、父は大柄でした。父は子供や妻に暴力を振るう男で、他人の恨みを買って刺されて死んでいます。
その後、母親と兄弟で暮らしていました。実弥と玄弥は助け合って生きて行こうと笑い合いましたが、平和は長く続きませんでした。
ある夜、鬼が襲ってきて家族が殺されてしまいます。しかも鬼は変わり果てた母親だったのです。生き残ったのは実弥と玄弥のふたりだけでした。実弥が死に物狂いで鬼となった母を殺したのです。実弥が稀血だったことも幸運でした。
しかし、その現場を見た玄弥は兄を「人殺し」と罵ってしまいます。それから兄弟は亀裂が入ったまま過ごすことになりました。
多くの隊士たちと同じように、不死川実弥も家族を殺されて鬼殺隊に入りました。しかし、家族を失い、鬼を殺し始めた不死川実弥は当初、鬼殺隊の存在を知りませんでした。稀血を利用して無理矢理鬼を殺していたのです。
そんなときに鬼殺隊の隊士、粂野匡近 (くめの・まさちか)に出会い、育手に引き合わせてもらえたのです。
そして努力の末、柱になったのですが、初めは安全な場所にいる産屋敷耀哉に対して、いい感情を持っていませんでした。しかし、産屋敷耀哉が死んだ隊士の名前や素性を全て覚えていること、自分は体が弱くて戦えないが駒のひとりにすぎないと考えていることなどを聞かされて、思いが変わりました。不死川実弥は柱として使命を果たし、鬼を狩るために戦うことにしたのです。
鬼殺隊に入隊した玄弥に対し、「俺に弟なんていねぇ」と冷たく突き放した場面も。その真意は、弟には鬼殺隊などには入らず、普通に結婚をして世帯を持って欲しいという思いがありました。
不死川実弥がかっこいいシーン
柱合会議でのあいさつ
不死川実弥は、柱合会議において竃門炭治郎(かまど・たんじろう)ともめごとを起こします。炭治郎が鬼である妹・禰豆子(ねずこ)を連れてきたためで、殴り合いに発展しました。
しかし、「お館様」こと産屋敷耀哉がやってくる瞬間にはひざまずき、挨拶を述べています。
「お館様におかれましてもご壮健で何よりです。益々のご多幸を切にお祈り申し上げます」
直前まで「殺す」と言っていた人とは思えません。一瞬で切り替えのできる不死川実弥のクールなかっこよさが分かります。
黒死牟から弟・玄弥を守る
不死川実弥は、弟の玄弥が鬼殺隊にいることに反対していました。弟の眼を潰してまで止めさせようとしたほどです。
一見仲の悪い兄弟に見えますが、玄弥が黒死牟に腕を斬られて殺されかけた時に「風の呼吸 肆ノ型 昇上砂塵嵐」で救いに現れたのです。
弟をかばう兄の背中は、かっこよすぎるとしか言えません。
黒死牟に斬られても微笑む不敵さ
人間は鬼と違って回復しないため、普通なら身体を斬られたらピンチです。柱でも同じことでしょう。しかし、黒死牟に斬られた不死川実弥は笑うのです。
虚勢を張っているわけではなく、不死川実弥は「稀血」の持ち主だからでした。
黒死牟を弱らせると分かっていて「猫に木天蓼(マタタビ) 鬼に稀血」と笑う実弥はハードボイルドの主人公ができそうなかっこよさです。
死の間際、母への態度
鬼舞辻無惨との戦いで、さすがの不死川実弥も命の危機に陥ります。その時見た夢は花畑にいる弟の玄弥と兄弟たち、そして暗闇に立ちすくむ母親の姿でした。
なぜ玄弥たちのところに行かない、と訪ねた不死川実弥に、母は「我が子を手にかけて天国へは……」と言います。
それに対して不死川実弥は、母親と一緒に地獄に行くと答えました。家族思いの不死川実弥が分かる優しくもかっこよいシーンです。
禰豆子に謝る不死川実弥
全てが終わった後、人間に戻った禰豆子に実弥は謝罪します。禰豆子を斬ったことと、無惨を倒した後、力尽きて意識を失っていたことに対してです。
その時に禰豆子は笑いながら「私は2年くらい寝てたし寝るの好きです」と許しました。
実弥の弟、玄弥も寝ることが好きでした。空腹にならないからというのです。それを思い出した実弥は、弟と禰豆子を重ねたのでしょう。そっと彼女の頭をなでて、「元気でなぁ」と別れを告げました。
鬼がいなくなり、不死川実弥も刺々しさが抜けていったことが分かる優しいシーンです。
不死川実弥はおはぎ好き!
禰豆子が太陽を克服し、鬼が総力を挙げて襲ってくると判明。しかしそれまでには時間がありました。そこで、鬼殺隊士たちは柱を中心に訓練を積むことにします。
「柱稽古」と呼ばれるこの訓練は、隊士たちだけでなく柱たちも行っています。柱同士で戦い、連携を覚えて己を鍛えあげているのです。
炭治郎も柱稽古に参加していて、水柱・冨岡義勇のもとへ行こうとします。その時に義勇と不死川実弥が木刀で稽古をしていました。
ふたりの戦いは木刀が折れて中断。実弥が「素手で殺しあうか」とぶっそうなことを言いだしたため炭治郎が止めに入りました。その時なんと、炭治郎は大きな勘違いをします。
「おはぎの取り合いですか?」
さすがに不死川実弥もふざけていると怒りますが、炭治郎は事実を告げます。不死川実弥の家ではほのかにもち米とあんこの匂いがすること。戻ってくるたびに抹茶とおはぎのいい匂いがすること。
これには不死川実弥も黙り込むしかありませんでした。しかも義勇が追い打ちをかけます。
「不死川は……おはぎが好きなのか……」
さらに炭治郎がおはぎはおいしい、不死川実弥はこしあん派か粒あん派かと立て続けにいうのでついに不死川実弥はキレます。
炭治郎は不死川実弥に殴られてふっ飛びました。
しかし、そのあと義勇は炭治郎に「不死川の好物が分かってよかった。今度からおはぎをもっていて不死川に会うとき贈ろうと思う」と話します。
炭治郎もそれはいいですね、と答え、義勇も「もっと仲良くなれる」と計画していましたが、『鬼滅の刃』では珍しいことに、作者目線での「誰か止めてあげてください 喧嘩になるから」とツッコミが入ります。
最終巻第23巻収録のイラストでは、不死川実弥と義勇がふたりでそばを食べています。食後にはおはぎを食べに行ったのかもしれません。
『鬼滅の刃』風柱・不死川実弥ギャップ萌え5選 狂気の登場から、意外すぎる「さよなら」
『鬼滅の刃』の風柱・不死川実弥は、気性は荒々しく好戦的で、鬼に対して人一倍強い憎悪を抱く一方、大切な人を守る覚悟と優しさも持ち合わせています。そして、こっそり甘党であるなど、ギャップでハートをわしづかみにする、ときめきシーンを5つご紹介します。
不死川実弥に関連するキャラクター
- 不死川玄弥:不死川実弥の弟
※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
(マグミクス編集部)