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『鬼滅の刃』炭治郎の母・竈門葵枝 「青い彼岸花」の壮大な伏線

吾峠呼世晴先生による漫画(マンガ)『鬼滅の刃(きめつのやいば)』(ジャンプコミックス/集英社)に登場する、竈門葵枝(かまど・きえ)について解説します。

  • ネタばれ注意

『鬼滅の刃』竈門葵枝とは?

 竈門葵枝は、炭治郎や禰豆子たちの母親です。作中では、口の左下にほくろがある、頭に手ぬぐいを巻いたかっぽう着姿の女性として描かれています。

 葵枝は、夫・炭十郎(たんじゅうろう)が亡くなった後、炭治郎たち兄弟をひとりで育てました。苦しい生活でしたが、炭治郎や子供たちを思いやる優しい母親です。

 しかし、炭治郎が山を下りて町に行っていた間に、鬼舞辻無惨に襲われ殺されました。最後まで子供たちを庇ったようで、折り重なるように亡くなっています。

 炭治郎が見た夢では、疲れている息子をいたわって、早く寝るよう勧める優しさを見せていました。

竈門葵枝の声優

 桑島法子(くわしま・ほうこ)さんは1975年12月12日に岩手県で生まれました。青二塾東京校から1995年に青二プロダクションに入所します。

 翌1996年にアニメ『機動戦艦ナデシコ』のヒロイン、ミスマル・ユリカ役を演じています。若くしてメインヒロインを務める高い演技力で、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』のフレイ・アルスター役およびナタル・バジルール役、近年では『宇宙戦艦ヤマト2199』の森雪役を務めています。

 アーティストとしても活躍しており、『機動戦艦ナデシコ』のエンディングテーマ、「私らしく」をマキシシングルでリリース。2015年にはデビュー20周年を記念してベストアルバム『HouKo ChroniCle デビュー20周年記念ベスト』を発売しました。

竈門葵枝と青い彼岸花

 鬼舞辻無惨は部下の鬼たちに命じ、「青い彼岸花」を探していました。「青い彼岸花」は、無惨を鬼にした薬を作った医者の処方に記されていた原料です。

 実はこの「青い彼岸花」を、炭治郎は母親の葵枝から見せられています。そのシーンは単行本第5巻に収録されている第39話「走馬灯の中」です。

 下弦の伍・累(るい)の血鬼術・刻糸牢(こくしろう)に追い詰められた炭治郎は死を覚悟します。その時、炭治郎の脳裏に、これまでの思い出がよぎりました。

 炭治郎は禰豆子や鱗滝、善逸たちのなかに葵枝や兄弟たちの姿を思い浮かべます。そのコマに彼岸花が描かれていました。そのため、ファンから「これはひょっとして青い彼岸花なのでは?」というウワサが流れます。

『鬼滅の刃公式 ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐』で、「青い彼岸花」について明かされました。なんと炭治郎は小さい時に母・葵枝に連れられて、「青い彼岸花」を見せられていた、というのです。累との戦いで走馬灯を見た時の彼岸花です。

「青い彼岸花」は、「耳飾りの剣士」継国縁壱の妻・うたが埋葬された場所に咲いていました。炭治郎たちの家には、もともと継国縁壱とうたが暮らしていた場所です。

 長い年月を経て、「青い彼岸花」が咲くようになった場所に葵枝が炭治郎を連れていったのでしょう。

竈門葵枝に関連するキャラクター

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記

(マグミクス編集部)

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