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9月15日は「迫撃!トリプル・ドム」の放送日。ジェットストリームアタック発動の背景は?

「俺を踏み台にしたぁ!?」戦いは衝撃の展開へ

『機動戦士ガンダムUC』では、ロンド・ベルの「トライスター」が登場し、主人公機に踏み台にされる場面も描かれている。画像はトライスター機を再現した「HGUC 1/144 ジェスタ トライスタークリアVer.」(BANDAI SPIRITS)
『機動戦士ガンダムUC』では、ロンド・ベルの「トライスター」が登場し、主人公機に踏み台にされる場面も描かれている。画像はトライスター機を再現した「HGUC 1/144 ジェスタ トライスタークリアVer.」(BANDAI SPIRITS)

 3機のモビルスーツが一直線に並び、連続攻撃を仕掛けるジェットストリームアタックは、本来宇宙での対艦戦用に考案されたものでした。対宙弾幕の薄い個所から突撃し、3機が連続で同じポイントを攻撃する戦術で、黒い三連星はこの戦術で通算14隻の艦船を沈めたとされています。ルウム戦役でのレビル将軍を捕虜にした功績も合わせ、ジオンきってのパイロットとしての名声を得ていたのです。

 このとき、なぜジェットストリームアタックをガンダムに対して仕掛けたのか。まず重要なポイントとしては、ガンダムがビームライフルを装備していなかったことが挙げられます。もしライフルを持っていた場合、正面から突撃することは不可能です。簡単に撃ち抜かれていたでしょう。

 次に重要なのが、黒い三連星にとってガンダムとの戦いが初のモビルスーツ戦であり、また初めての地球重力下の戦いでもあった点です。戦闘時にドムを使いこなしていた点から見て、慣熟訓練は万全だったと思われますが、不慣れな環境下での戦いにおいて、自分たちが最も頼れる戦術を繰り出すのは当然の流れでしょう。

 かくして繰り出されたジェットストリームアタックですが、ガンダムはガイアのヒートサーベルをかわし、マッシュのジャイアント・バズを潜り抜け、オルテガのバズーカをビームサーベルで切り裂きます。背後からマッシュが発射したバズーカもかわしますが、続けて2回目のジェット・ストリームアタックがガンダムを襲うのです。

 ここでガンダムはガイアのドムを踏み台にして、背後にいたマッシュのドムにビームサーベルを突き立てます。この瞬間、ガンダムは完全に無防備でしたがマチルダ中尉のミデアが割って入り、オルテガのドムの攻撃を妨害したのです。

 もしここでミデアがいなければ、オルテガによりガンダムは撃破されるか、少なくとも大きなダメージを受けていたでしょう。しかしその代償として、ミデアはコクピットを叩き潰され、マチルダ中尉は散華してしまうのです。

 ガンダムを最も苦しめた強敵といっても過言ではない黒い三連星。残るガイアとマッシュも次回25話で撃破されてしまいますが、約30年後の『機動戦士ガンダムUC』でも、トリントン基地襲撃の場面で同様の戦術が描かれるなど、後世にも大きな影響を与えています。その存在感は、今なお大きいと言えるでしょう。

(ライター 早川清一朗)

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