『ルパン三世』イメージが変わる、意外な5つの誕生裏話「ルパンは長髪」
2021年に年アニメ化50周年を迎えた『ルパン三世』。10月からは新シリーズ『ルパン三世 PART6』の放送も始まり、ますます広がる「ルパン」ワールドにファンの期待が高まっています。そんな『ルパン三世』の誕生秘話をご紹介します。
ルパンのイメージが変わる!? 裏話あれこれ
日本のみならず世界中にファンを持つ『ルパン三世』は、2021年でアニメ化50周年。実に半世紀ものあいだ愛され続け、この10月からは新シリーズ『ルパン三世 PART6』も始まった現在進行形のビッグタイトルです。そんな 『ルパン三世』が初めて世に出たのは1967年のこと。日本初の週刊青年マンガ誌「週刊漫画アクション」の目玉作品として連載スタートしたのですが……「ルパン」ワールドには意外な誕生秘話がありました。
●ルパン三世はアルセーヌ・ルパンの孫じゃなかった!?
初期のアニメのオープニングに「俺の名はルパン三世 かの名高き怪盗ルパンの孫だ……」というセリフがあるようにルパン三世はアルセーヌ・ルパンの孫ということになっていますが、当初の設定は違っていました。作者のモンキー・パンチ先生が連載準備をしていたのは1967年。「ちょうど孫世代にあたるのかな……」ということで、“ルパン三世”とあだ名される男にするつもりだったそうです。けれども編集者から「面倒くさいから孫にしろ」と言われて孫になってしまったのだとか。後年あるインタビューで先生は「やはり孫ではなく“あだ名”にしておけばよかったかな~と。そのほうがストーリーの幅に広がりがでるからね」と語っています。
●ルパンは長髪だった!?
ルパンの髪型といえばダンディーな短髪もみあげですが、モンキー・パンチ先生の最初の構想は長髪ルパンでした。というのも、連載が始まった1967年は、その前年に来日したビートルズに憧れて、若者たちがこぞって長髪にしていた時代。ビートルズ人気にあやかってルパンも長髪に……と考えたそうなのです。ところがいざ描きはじめてみると長髪を描くのには時間がかかって締切りに間に合いそうにないと焦り、急きょ、短髪キャラに変更したのだそうです。途中まで描いていたコマを修正液で直す手間はかかったものの、短髪なら長髪の10分の1ほどの時間で描けたそうです。当時締切りに余裕があったら、今でもルパンは長髪だったかもしれませんね。いや、連載の締切りは次々とやってくるもの。途中で髪を切らざるを得ないエピソードが加わって、やっぱり今の髪型に落ち着いたような気がします。