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ガンダム作品の「気苦労艦長」4選。いかなる苦境でも任務に忠実な中間管理職の鑑

ガンダムシリーズで優秀な「艦長」といえば、ブライト・ノアといっても過言ではないでしょう。彼は、なりゆきで艦長を任されたり、主人公らを指導したり、ライバルに嫉妬されたりと、気苦労が絶えなかったと思われる人物です。しかし艦長ともなればそんなものかも……。そこで今回は、作中で気苦労が絶えなかったと思われる、ガンダム作品の艦長を4人紹介します。

常に振り回される、そして人がいない…「艦長はつらいよ」

『機動戦士ガンダム』でホワイトベース艦長として奮闘したブライト・ノアが、アムロに続くニュータイプたちを回想するマンガ『機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男』(KADOKAWA)
『機動戦士ガンダム』でホワイトベース艦長として奮闘したブライト・ノアが、アムロに続くニュータイプたちを回想するマンガ『機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男』(KADOKAWA)

 ガンダムシリーズの「艦長」といえば、ブライト・ノアといっても過言ではないと思います。彼は、なりゆきで艦長を任されたり、わがままで主張の強い主人公らを指導したり、息子が色々やらかしたりと、気苦労が絶えなかったでしょう。しかし艦長ともなれば多かれ少なかれそんなものかも……。そこで今回は、彼のように気苦労が絶えなかったと思われる、ガンダム作品の4人の艦長に光をあてたいと思います。

●シャアの副官、ヘルメット艦長「ドレン」

 ジオン軍のドレンとシャア・アズナブルの出会いについては『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』で描かれています。ルウム戦役時、通信経由で初対面を果たしお互い認め合う仲に。後に、ドズル・ザビがシャアに与えた軽巡洋艦ファルメルのクルーとしてドレンは登場し、正式なシャアの部下になります。

 シャアが認める忠実にして優秀な副官ドレンですが、シャアという男に振り回される運命に。着任早々、責任者の艦長であるはずのシャアは「わたしは大宇宙の戦士だ」とパイロット専念を宣言し、艦長の座をあっさりドレンに譲ります。そのくせピンチになるとシャアはドレンの背後から「どうする? ドレン艦長(ニヤリ)」とパワハラまがいのプレッシャー。

 シャアが私怨によりガルマ・ザビを見殺しにすると左遷され、ドレンは唐突に上司がいなくなるという事態に。一旦地球で再会しますが、ドレンの最期はシャアの命令がきっかけでした。ドレンが宇宙にいる際、シャアは地球から宇宙に上がるホワイトベースの頭を抑えろと命令。結局、手が付けられないほど成長したアムロにファルメルは墜とされドレンは戦死してしまいました。

●教官不在のなかで指揮を執る「レアリー・エドベリ」

『機動戦士ガンダムF91』に登場した地球連邦軍の女性艦長代行のレアリー22歳。レアリーはスペースコロニー「フロンティアIV」がクロスボーン・バンガードの急襲を受けたため、フロンティアIに逃げた練習艦スペース・アークの艦長代行を務めました。

 なぜ代行なのかというと、教官以下、士官、下士官が出払ってしまったため。そんなレアリーに面倒なことが多くのしかかります。主人公シーブック・アノーをはじめ多くの避難民を収容することに。そしてレジスタンスを仕切る退役軍人コズモが艦内でデカい顔をし始めます。

 極めつけは、正規軍人が登場したにもかかわらず、その軍人が「練習艦と言えどもクロスボーン・バンガードのせん滅戦に参加してもらう」と、艦長の継続と戦闘参加を求めるという無茶ぶり。避難民を乗せているためか艦としての戦闘シーンはありませんでしたが、無事フロンティアIを脱出し宇宙へ。その後も、ザビーネ隊に見つかったものの避難民がいることを主張して見逃してもらうなど、命がけの綱渡りが続きました。

 22歳で艦長代行を務めるはめになったレアリーは、面倒を背負いこむことが多かったですが、緊急事態での冷静な対処や敵方にも臆せず交渉する大胆さといった点では、優秀な艦長でした。

【画像】気苦労だらけなガンダム艦長の、意外な一面が見られる作品(5枚)

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