『刀鍛冶の里編』作者痛恨のミス!? 謝罪に「さすが炭治郎の作者」
連載から単行本化ゆえの、やむない「ミス」
●おめでたいけどタイミングが悪かった
「週刊少年ジャンプ」2018年27号での連載第112話で、『鬼滅の刃』のTVアニメ化が発表されました。この号で『鬼滅の刃』は巻頭カラーで掲載。見開きページのカラーイラストでは、紙吹雪を撒き散らす炭治郎の羽織に「大感謝 皆々さま」と書かれ、くす玉から「ありがとう」というメッセージが飛び出しています。「祝・連載2周年突破!!」「祝・TVアニメ化!!」とお祝いの文言が書かれました。
一方、本編では刀鍛冶たちが住む鬼殺隊の重要な拠点を上弦の鬼の襲撃がするという、緊迫した場面を迎えていました。
単行本化された際、連載2周年とTVアニメ化についての文言は収録されなかったため、まるで炭治郎たちが鬼の襲撃を祝っているかのように見えます。事情を知らない読者が混乱するような流れになっていました。
単行本の該当回、扉ページのすぐあとで、吾峠先生は丁寧に経緯を説明し「炭治郎たちが鬼の仲間のごとく喜んでいるように見えますが作者の痛恨のミスですので御容赦くださいませ」と謝罪しています。
すみませぬ、と謝る吾峠先生に、炭治郎は「いま上弦来てて大変なんだよ」呆れて困り顔。TVアニメ化の発表とシリアスなシーンが重なってしまったのは、作者のせいではありません。売れっ子作家でありながらいつでも謙虚な姿勢の吾峠先生には、多くの読者が「さすが正直者の炭治郎を生み出した作者」と思ったことでしょう。
(マグミクス編集部)