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目が離せない激闘、『ゲッターロボG』の最終回 神秘の力「ゲッター線」の謎は残り…

生きていたハヤト。しかし……

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 一方そのころ、ハヤトは百鬼帝国の囚われの身となっていました。メカ闇虫鬼の崩壊に巻き込まれたハヤトは、瓦礫の下敷きになり気を失ったところをヒドラー元帥により引きずり出され、人質として拘束されていたのです。

 ハヤトをどのように扱うかとほくそえむブライ大帝とヒドラー元帥でしたが、戦いは巨大百鬼ロボット有利に展開していたため、いったん保留となりました。このわずかな緩みが、後に決定的な状況を作り上げたのです。

 国防軍は陸・海・空の3方向から巨大百鬼ロボットを攻撃し、ひるませることに成功しました。しかしロボットは3体に分離し、それぞれが圧倒的な攻撃力で国防軍を粉砕してしまいます。

 そこに到着したゲッターGは、ハヤトの仇を討とうと懇願するミチルの願いにより、ゲッターライガーに変形、苦戦の末にドリルミサイルでメカロボット1体の破壊に成功します。その後もミチルはライガーを上手く使いこなして残る2体を翻弄し、メカロボットが合体を試みた隙をついてゲッタードラゴンに変形、シャインスパークを使用し巨大百鬼ロボットの撃破に成功したのです。

 全てのメカロボットを失ったブライ大帝は、最後の手段として拠点である科学要塞島の重力制御装置を起動し、自ら操縦して出撃します。

 圧倒的な防御力を持つ科学要塞島の前には、ゲッタービームも歯が立ちません。周囲への損害を抑えるために海上へと誘導し戦いを挑みますが、形勢不利は変わりませんでした。そこで早乙女博士はなんとか外殻を破壊して、そこからシャインスパークを叩きこむしかないと通信を送りますが、運よくハヤトにも連絡が通じ、逆転勝利へ向けて状況が動き始めます。

 なお、このときハヤトは、通信が来た瞬間に「通信だ!」と叫んで拘束具を引きちぎっています。負傷していてもこの強さ、流石はゲッターチームの一員……というよりも、このとき既にゲッター線の影響が出ていたのかもしれません。

 そしてハヤトは内部から科学要塞島の外殻を破壊し、風穴を開けます。この穴を開けたのがハヤトとは知らないゲッターGは、チャンスとばかりにシャインスパークを叩き込み、科学要塞島を撃破、百鬼帝国の野望を打ち砕きました。

 辛く、長い戦いは終わりました。ハヤトの命と引き換えにして……のはずでした。

 海上を舞うゲッタードラゴンに向けた、波間に漂うガレキの上から、誰かが手を振っています。至近距離からシャインスパークを受け、爆発に巻き込まれ、海上に叩きつけられたはずのハヤトは、なんと生還したのです! やはりゲッター線の影響なのでしょうか。

 いずれにせよ、ゲッターチームの戦いは一旦の終わりを告げました。しかし百鬼帝国との戦いは、ゲッター線をめぐって連綿と続く戦いの序章に過ぎなかったのです。

(早川清一朗)

【画像】懐かし&かっこよすぎ!「ゲッターライガー」と「ゲッタードラゴン」(6枚)

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