伏線がエモい!『鬼滅の刃』オープニング映像に隠された、ファンなら気づきたい演出5選
アニメ『鬼滅の刃 遊郭編』の放送終了後も、名残を惜しむように配信や録画などで「遊郭編」などを見返している方も多いのではないでしょうか。実は、最終話まで見た後にオープニング(OP)を振り返ると、感動するポイントだらけなのです。「遊郭編」OP映像のなかで、本編ともリンクする5つのシーンを紹介します。
OPで宇髄さんが訪れた墓の正体って?
『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』のTVアニメ放送が決定し、配信や録画などで「遊郭編」までを復習している人もいるのではないでしょうか。
そんな方々に質問です。
OP映像、スキップしていませんか?
「早く本編を見たい!」「もう何度も見たから」など、さまざまな事情があるかと思いますが、OP映像は「伏線」の宝庫。最終話まで見た後に振り返ると、感動するポイントだらけです。
「遊郭編」OP映像を例に、本編ともリンクする5つのシーンを改めてチェックしてみましょう。
ひとつ目は日輪刀の鍔(つば)を炭治郎が握りしめるカット。見覚えのある鍔は、「無限列車編」に登場した煉獄杏寿郎のものです。
煉獄さんの意志を継ぐような印象的な描写は、第5話「ド派手に行くぜ!」のバトルシーンとリンク。炭治郎は「心を燃やせ!」と自分に言い聞かせ、堕姫に立ち向かいます。ちなみにこのシーンで流れるBGMは、「無限列車編」で煉獄さんが戦うときに使われていた曲と同じメロディです。
ふたつ目の注目ポイントは、タイトルをバックに、宇髄天元と炭治郎が同じ方向に駆けていくシーン。「無限列車編」TVアニメ版OPでも類似の演出が見られますが、こちらは煉獄さんと炭治郎がそれぞれ反対側に駆けていきます。
人びとを守り抜き散っていった煉獄さんと、傷つきながらも生き残った宇髄さん。ふたりの柱がたどり着いた結末を思うと、意味深な対比です。
3つ目は、Bメロで挿入される宇髄さんの過去。宇髄さんは雨の中、血を流して倒れる人びとを見つめ涙を流しています。第8話「集結」で明かされた宇髄さんの兄弟に関する話を踏まえると、死体の正体に思い至るはず。つらいシーンですが、一時停止してじっくり眺めてみてください。
4つ目は、サビの戦闘シーン。堕姫と戦っているかと思いきや、途中で帯の攻撃が赤いエフェクトに変わっています。攻撃の主は、第7話「変貌」の後半から登場した妓夫太郎。実はOPに最初から登場していたことに、気づきましたか?
5つ目は、宇髄さんが夕暮れのなかで墓参りをするシーン。墓石の文字が出ていないため誰のお墓なのかはOPだけでは不明です。
手がかりとなるのは、第9話「上弦の鬼を倒したら」の冒頭。宇髄さんが3人の女房たちと宇髄家の墓参りをする場面が登場します。時期は違いますが、背景の大きな桜の木や墓石の配置はOPと同様。宇髄さんは兄弟の弔いに訪れていたのだとわかります。
アニメのOP映像を見直すと、ほかにもさまざまな感動や新たな発見があるので、たまにはスキップせずにじっくり眺めてみてはいかがでしょうか。
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記。
(ハシビロコ)