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【ZガンダムのMS】第1話から全編で活躍の「ガンダムMK-II」意外だったのは「登場の理由」?

『機動戦士Zガンダム』に登場した「RX-178 ガンダムMK-II」は、性能的には見るべきものはない機体として扱われていました。しかし実戦に投入された本機はカミーユの最初の愛機として目覚ましい活躍を見せ、多大な戦果を挙げています。その後も長く使用され、世代を超えた名機として宇宙世紀に名前を刻み続けています。

もともと、登場の予定はなかった……?

エゥーゴ所属となった「ガンダムMk-II」は、『Zガンダム』の物語終盤まで活躍することになる。画像は「HGUC 193 機動戦士Zガンダム ガンダムMk-II (エゥーゴ仕様) 1/144スケール 色分け済みプラモデル」(BANDAI SPIRITS)
エゥーゴ所属となった「ガンダムMk-II」は、『Zガンダム』の物語終盤まで活躍することになる。画像は「HGUC 193 機動戦士Zガンダム ガンダムMk-II (エゥーゴ仕様) 1/144スケール 色分け済みプラモデル」(BANDAI SPIRITS)

『機動戦士Zガンダム』の1話から登場し、全編にわたって活躍するモビルスーツ(MS)である「RX-178ガンダムMK-II」は、当初存在しないはずの機体でした。

 当初は冒頭から主役機として「Zガンダム」が登場する予定だったのですが、デザインや商品開発の難航により放送に間に合わず、暫定的な主役機として「ガンダムMK-II」の登場が決まった……という経緯があります。事実、前期オープニングに登場するZガンダムらしきシルエットは本来の機体とはかなり異なっており、デザインの難航具合を見て取れます。

 とはいえ、今思えば、冒頭からいきなりZガンダムを見せられた場合、旧来のガンダムのイメージを持つ人の間に強烈な拒否反応が起こった可能性も考えられます。ある種の緩衝材として、旧来のデザインを踏襲したガンダムMK-IIの存在は、大きな役割を果たしたといえるかもしれません。

 さて、作中に登場したガンダムMK-IIですが、ティターンズのフラッグシップ機として宇宙世紀0085年に開発がスタートし、0087年に完成しました。ジャミトフ・ハイマンの意向によりジオン系の技術者は排除され、地球連邦系の技術者によって開発が進められましたが、装甲材にRGM-79R ジムIIやRMS-106 ハイザックと同等のチタン合金セラミック複合材が使用されているなど、技術的には若干の問題を抱えた機体となっています。

 先行製造された4機のうち、4番機は高速機動実験中に墜落して大破しパイロットが死亡する事態を招いています。本編中でもジェリド・メサ中尉が墜落事故を起こすなど、安定性にも欠ける機体となっており、正式量産は見送られました。開発主査であるフランクリン・ビダン大尉からも「あんなもの、もういらんでしょう」と酷評されるなど、評価は低いものでした。

 しかし本機では初めて機体制御を四肢にわたるフレーム全体で行う「ムーバブルフレーム」が採用されており、人体に近い挙動が可能となっているのが大きな特徴です。劇場版『機動戦士Zガンダム A New Translation 星を継ぐ者』では、ライラ・ミラ・ライラ操るガルバルディβとの戦いで見事な回し蹴りを決めており、ムーバブルフレームがもたらしたモビルスーツの新たな可能性を見せてくれました。

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