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『鬼滅の刃』妹・弟らしい言動4シーン 「ざるそば早食い」は本能なのか!?

義勇が「ざるそば早食い」に応じた理由が読み取れる?

●水柱・冨岡義勇の場合

 言葉が少なすぎて、人間関係がギクシャクしがちな義勇ですが、本人がそれを気にしているそぶりはあまり見られませんし、「俺は嫌われてない」とキッパリ言えるのは、彼が姉を持つ弟だったからなのかもしれません。

 義勇の姉は彼をかばい、鬼に殺されました。姉にとって義勇は、命をかけてでも守りたい存在だったのです。「だから自分は愛されるべき存在であり、嫌われるはずがない」とまで義勇が確固たる自信を抱いているのかどうかは分かりませんが、姉からたっぷり愛を受けて育ったのはたしかでしょう。

 そんな義勇の弟らしさが感じられるのが、柱稽古のお願いに来た炭治郎とのやり取りのなかでのことです。昔かわした大切な約束を思い出して硬直していた時、突然、炭治郎にざるそばの早食い勝負を挑まれ、引き受けてしまったシーンです。

「なんで?」と思いつつも、炭治郎の誘いに乗った義勇。それは、姉を持つ弟によくある、「姉のおぜん立てに素直に従う弟」の姿です。姉が「小さなママ」となって弟の世話を買って出るのはよくあることで、弟は人に世話をしてもらったり、おぜん立てしてもらったりするのは自然なことと刷り込まれます。

 炭治郎は義勇にとっては弟弟子ではありますが、長男としての意識は人一倍強く、フリーズした義勇に対して、「傷つけてしまった! 何とかしなければ!」と焦って出したのが、ざるそばの早食い勝負の提案でした。義勇がその提案に乗ったのは、そんな炭治郎の心に「弟」としての本能の部分でうっすら気付いていたからかもしれないという深読みもできます。

●不死川玄弥の場合

 玄弥の場合、もともと兄弟仲がとても良かったところ、母が鬼になって家族を襲うという惨劇のせいで仲に亀裂が入ってしまいました。しかしその後、玄弥は兄の実弥を追って鬼殺隊に入ります。

「刀鍛冶の里編」に続く「柱稽古」では、玄弥は兄と再会を果たしますが、お互いの気持ちがすれ違い、炭治郎も巻き込んでの大ゲンカになってしまいます。善逸が玄弥をケンカの現場から引き離そうとする際、善逸が言った兄の悪口に玄弥はブチ切れ……。「俺の兄貴を侮辱すんな!!」と鬼の形相で助けに入ってくれた善逸にパンチをさく裂させたのでした。兄にやられて逃げているのに、兄を悪く言うやつは許せないという、玄弥の分かりやすい「弟」らしい言動です。

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記

(山田晃子)

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