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初代PSのスクエニ名作5選 「リメイクしてほしい」一方で「おバカ過ぎる」ゲームも…

スクウェア・エニックスは、合併する前はそれぞれ『ドラゴンクエスト』と『ファイナルファンタジー』を代表作とする別々の会社でした。この2大シリーズ以外、当時どんな作品を生み出したのか。忘れられない名作5本を紹介します。

隠れた名作と語り継がれるタイトルも…

英雄と呼ばれる人間たちの生き様は、時に愚かしく、そして愛おしい。画像は『ヴァルキリープロファイル』
英雄と呼ばれる人間たちの生き様は、時に愚かしく、そして愛おしい。画像は『ヴァルキリープロファイル』

 国内の大手ゲームソフトメーカーの中でも、知名度・人気共にトップクラスに位置するスクウェア・エニックス。普段ゲームを遊ばない方でも、『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』といった同社の代表シリーズを、一度は耳にしたことがあるはず。

 今ではどちらのシリーズもスクウェア・エニックスがリリースしていますが、2003年の合併以前は、エニックスが『ドラゴンクエスト』を、そしてスクウェアが『ファイナルファンタジー』を販売しており、当時のRPGファンを二分する人気ぶりを見せていました。

 この2大シリーズが飛び抜けた人気を持っていたのは事実ですが、両社ともそれだけが代表作ではなく、当時大きな注目を集めた作品がいくつもありました。なかには、この令和に新展開を迎えたり、隠れた名作として語り継がれているものも含まれています。

 そこで今回は、合併以前に両社が活躍した初代PlayStation(以下、PS)時代に、それぞれどんなタイトルを展開させていたのか、特徴的な5作品をお届けします。『ドラクエ』や『FF』だけではない、エニックスとスクウェアの躍進をご覧ください。

●英雄を導く戦乙女となれ!『ヴァルキリープロファイル』

 エニックスが放ったPS時代の名作といえば、『ヴァルキリープロファイル』を外すわけにはいきません。PSは立体的な3Dゲームが大きく盛り上がりましたが、本作は横スクロール型の2D・RPG。また、登場人物を繊細かつ美しいグラフィックで描くなど、3Dで賑わっていたPS作品の中では比較的珍しい切り口が、逆に存在感を強めました。

 もちろん見た目だけでなく、ゲーム性も魅力的です。特に、パーティメンバーを○×△□の各ボタンに配置し、攻撃を連続して繋げる戦い方は、操作の負担を減らしながら戦略性を確立する、ターン制RPGの新機軸とも言える斬新さがありました。

 また、北欧神話をモチーフとした物語は、生と死の狭間に置かれた人間たちのドラマや、神々と英雄の間に立つ主人公の葛藤などが雄弁に描かれ、高い評価を受けました。さらに、プレイヤーの行動次第で変化するルートとエンディングも、満足度を大きく後押しします。

 この『ヴァルキリープロファイル』の成功がきっかけとなり、後にシリーズ展開へと発展。間隔が長く空くこともありましたが、シリーズ最新作の『ヴァルキリーエリュシオン』が2022年に発売されます。令和に入っても新作が出る本シリーズ、その原点はPS時代のエニックスにありました。

●おバカ?それとも哲学的? 見る者の想像を広げる『せがれいじり』

 『ヴァルキリープロファイル』をエニックスの王道的な代表作とするならば、突き抜けたセンスで当時のユーザーを驚かせたのが、こちらの『せがれいじり』です。スクウェア・エニックスの公式サイトにある紹介文にも、「各所から、『おバカ』『くだらない』『まっとうなゲームではない』と大絶賛を賜っております」とあり、その独特の反響は公式側も認めるほどです。

 いい意味で「おバカに徹する」といったコンセプトを掲げた本作は、センス・オブ・ワンダーを詰め込んだような作品でした。主人公の少年は頭が「矢印」で、彼の母親は首だけのキリン。しかもその首は、ゲーム進行に従ってどんどん長くなっていきます。こうした状況に関する明確な説明は特になく、圧倒的な世界観の奔流にプレイヤーは飲みこまれていくばかりです。

 ですが、単に無軌道なゲームかと言われれば、それも正確ではありません。感覚で理解する点が多い一方で、本作は主人公の成長を描いているとも読み取れ、さしずめキリンの首が長くなるのは「息子の成長を心待ちにしている」と解釈することもできます。

 「おバカ」に満ちた本作は、理屈で考える者を迷宮に誘い、シュールさで脱力させつつ、意外な奥深さを垣間見せてくれました。「せがれ」を「いじる」というタイトルも、下世話な意味ではなく、プレイヤーの操作を通じて少年を成長させていく、といった意味なのだと個人的に解釈しています。

【画像】名作ズラリ! エニックスとスクウェアが手掛けた初代PSタイトルたち(6枚)

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