なぜ非対称対戦ゲームはブームとなったのか? プレデターやドラゴンボールも参戦!
近年、『Dead by Daylight』や『第五人格』を中心に、非対称対戦ゲームのプレイヤーが増加しています。その人気から『ドラゴンボール』や『プレデター』など、既存の作品の要素を取り入れたタイトルも続々登場しています。果たして、非対称対戦ゲームがブームとなっている要因は、どんなところにあるのでしょうか。
「敵に見つかるかも」「仲間がやられてしまうかも」という緊迫感

近年、所属する立場や陣営によって、プレイヤーの人数、戦力、勝利条件などが異なる「非対称対戦ゲーム」というゲームのジャンルが、大きな注目を集めているのをご存知でしょうか。『Dead by Daylight』や『第五人格』と聞くと、どのような作品なのかイメージできる方もいるかもしれません。
今回は、プレイヤーが増加し続けている非対称対戦ゲームの人気の要因と、一度は遊んでみたい作品を紹介します。
●非対称対戦ゲームの魅力は緊迫感と絶妙なゲームバランス
一般的な非対称対戦ゲームは、プレイヤーひとりの陣営、複数人の陣営に分かれて遊ぶ仕様です。
ひとり対複数人だと不利に感じるかもしれませんが、「キラー」と呼ばれるひとり陣営のキャラクターは圧倒的な力を持っており、勝利条件が「相手陣営のプレイヤーを全員倒す(行動不能にする)」とされています。ただ、キラーは動く速度がゆっくりだったり、視界が狭かったりと、操作性が悪いなかでサバイバーを狙っていかなければなりません。もしサバイバーを次々に捕まえていたとしても、把握できていなかったサバイバーが脱出を果たしてしまえば敗北してしまうのです。
一方で「サバイバー」と呼ばれる複数人の陣営は、キラーに対してできることは足止めや目くらましのみ。勝利条件は「全員倒される前に脱出する」といったように、キラーよりも弱い立場にあります。「いつキラーが襲ってくるかわからない」「自分だけが残ったらどうしよう」といった緊迫感は、サバイバーにしか味わえない魅力です。
●サバイバー勝利の鍵はチームワーク!
サバイバーとなったプレイヤーは、仲間同士でボイスチャットによってコミュニケーションを取りながら進めることが基本です。キラーがどこにいるのか、誰が捕まってしまったのかを伝え合い、脅威となるキラーに立ち向かっていきます。
サバイバーは、もしも仲間が捕まってしまった場合に見捨てるのか、助けるのか選択を迫られます。「見捨てれば自分は助かるかもしれないが、人数が減ることでキラー側が有利になってしまう」というジレンマは、サバイバーでプレイするうえでの難しさであり、楽しさともいえるでしょう。
非対称対戦ゲームは、コロナ禍による外出自粛期間もあり、家にいながらオンラインで友人とゲームをする人も多かった2020年以後に、さらに人気を集めていたと言われています。特に『Dead by Daylight』のキラーは殺人鬼という設定のため、サバイバーは見つかってしまうリスクを負いながら仲間を助けに行ったり、脱出のために発電機を修理したりする「ドキドキ・ハラハラ感」を楽しんでいたのかもしれません。