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『鬼滅の刃』日の呼吸(ヒノカミ神楽)12の型一覧 「13個めの型」とは?

吾峠呼世晴先生による漫画(マンガ)『鬼滅の刃』(ジャンプコミックス/集英社)に登場する、日の呼吸(ひのこきゅう)について解説。「耳飾りの剣士」こと継国縁壱が使っていたもので「始まりの呼吸」とも呼ばれ、「ヒノカミ神楽」として竈門家に伝えられてきました。

  • ネタばれ注意

日の呼吸を使う耳飾りの剣士・継国縁壱

「日の呼吸(ひのこきゅう)」は「始まりの呼吸」とも呼ばれます。使い手である「耳飾りの剣士」とは、戦国時代に鬼狩り(のちの鬼殺隊)として戦った継国縁壱(つぎくに・よりいち)を指します。

 竈門炭治郎は、任務で赴いた浅草で鬼舞辻無惨に遭遇。炭治郎が付けていた耳飾りに、無惨は激しく動揺します。すぐさま配下の鬼に、耳に花札のような飾りを付けた鬼殺隊士を殺すよう命じる無惨。耳飾りの剣士は、かつて無惨を死の間際まで追い詰めた存在でした。

日の呼吸の使い手

 日の呼吸が使えるのは、継国縁壱のみです。鬼狩りとなった継国縁壱は、共に戦う仲間たちに全集中の呼吸法を教えました。しかし、日の呼吸を正しく使える能力を持つ者は現れません。そこで、彼らがそれまで使っていた水・炎・風・雷・岩の剣技と組み合わせた、それぞれが得意とする呼吸法を生み出します。5つの基本の呼吸は炭治郎が鬼殺隊士になる時代まで受け継がれました。日の呼吸が「始まりの呼吸」と呼ばれるのは、これが理由です。

 継国縁壱の双子の兄である継国巌勝(つぎくに・みちかつ)も弟に助けられたのをきっかけに鬼狩りとなりますが、日の呼吸を使いこなすことはできませんでした。継国巌勝は日の呼吸をまねた、「月の呼吸」を使います。

ヒノカミ神楽として受け継がれた日の呼吸

 日の呼吸を恐れた無惨は継国縁壱の死後、型を知る剣士を皆殺しにしました。日の呼吸は失われてしまったかと思われましたが、竈門家が舞として受け継いでいたのです。それが「ヒノカミ神楽」です。

 炭治郎の祖先である炭吉・すやこ夫妻は継国縁壱と親交がありました。すやこが見たいと言い、継国縁壱が披露した日の呼吸の全ての型を、炭吉は全て記憶。去り際に継国縁壱が託していった耳飾りとともに、ヒノカミ神楽として子孫に受け継いでいったのです。

 父・炭十郎からヒノカミ神楽と耳飾りを受け継いだ炭治郎。鬼殺隊士になるため、最初に身につけた水の呼吸では力を発揮できずにいました。しかし、ヒノカミ神楽を剣技に応用することで、窮地を突破していきます。

日の呼吸 12の型・技一覧

円舞(えんぶ)

 美しい円を描き、強烈な斬撃を繰り出す技。

炎舞(えんぶ)

 大きな半円を描く斬撃を2回繰り出す技で、一度避けられても二度めの攻撃を加えることができます。

幻日虹(げんにちこう)

 高速のひねりと、回転で攻撃をかわす技。相手が視覚に優れているほど、残像が見えてしまいます。

火車(かしゃ)

 敵の頭上を飛んで背後に回り斬り込む技。

輝輝恩光(ききおんこう)

 力強い踏み込みと、素早い刀の振り抜きが特徴。

飛輪陽炎(ひりんかげろう)

 刀の切っ先が陽炎のようにゆらいで、刀身が伸びたように錯覚させる技で、攻撃範囲が読まれにくい特性を持ちます。

斜陽転身(しゃようてんしん)

 空中で反転した体勢で刀を振るう技。敵の動きを読んで、ぎりぎりで反転し、相手が攻撃を出し切る前に斬り込みます。

日暈の龍 頭舞い(にちうんのりゅう かぶらまい)

 龍が舞うかのように素早く相手に近づき、斬る技。鬼の回復速度を遅らせる特性をもちます。

陽華突(ようかとつ)

 上空へ向かって飛び上がり、攻撃の威力を一点に集中させる突き技。

灼骨炎陽(しゃっこつえんよう)

 高速の回転斬り。敵に灼けるような痛みを与えて、回復を遅らせます。

烈日紅鏡(れつじつこうきょう)

「∞」を描くように、左右対称の斬撃を与える技。

碧羅の天(へきらのてん)

 日輪の輪郭のように、円を描いて刃を振るいます。

日の呼吸「13個めの型」

 代々「炎柱」を務めてきた煉獄家には、継国縁壱が生きていた時代の記録が残っていました。煉獄杏寿郎の弟・千寿郎が炭治郎にその内容を伝えます。当時の炎柱は、継国縁壱から日の呼吸に13個めの型があると聞いていたといいます。

 父がひと晩中ヒノカミ神楽を舞い続けていたこと、「円舞」と「炎舞」の読みが同じ「えんぶ」であることから、12個の型を全てつなげることで13個めの型になると気付いた炭治郎。複数の脳と心臓を持つ無惨を倒すために、継国縁壱が生み出した型です。

※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記

(マグミクス編集部)

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