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昭和ウルトラ世代が愕然とする「マルチバース」とは?時空移動できるチート級マンも

「マルチバース」という言葉をご存知でしょうか? ウルトラマンシリーズで用いられる概念で、大ヒット『シン・ウルトラマン』のなかでも言及さていますが、あらゆるウルトラマンの作品世界をつなぎ、「次元の壁」を超えて共演することで、壮大な物語を紡ぐことが可能となりました。実は意外と歴史がある「マルチバース」の歴史を紹介します。

昭和ウルトラマンはあくまでもM78星雲の世界観を継承

劇中ではじめて「マルチバース」の言葉が登場し、泡状の宇宙がぶどうの房のように連なる「多次元宇宙」をウルトラマンゼロが移動するビジュアルで見せた画期的な作品。
劇中ではじめて「マルチバース」の言葉が登場し、泡状の宇宙がぶどうの房のように連なる「多次元宇宙」をウルトラマンゼロが移動するビジュアルで見せた画期的な作品。

「マルチバース」という言葉が最近よく聞かれるようになりました。実はウルトラマンシリーズでも用いられている概念で、大ヒット『シン・ウルトラマン』のなかでも言及されています。あらゆるウルトラマンの作品世界をつなぎ、「次元の壁」を超えて共演することで、壮大な物語を紡ぐことが可能となりました。今回、実は意外と歴史がある「マルチバース」の歴史を紹介します。

●作品を超えて初めてウルトラマンが共演したのは?

「マルチバース」とは違うものの、実は昭和の時代からウルトラマンたちは作品の枠を越えて共演していました。「M78星雲・光の国」を中心とした世界観を共有し、TVや映画だけでなく、雑誌やマンガなどのメディアを通じて、壮大なウルトラマン世界を紡いできたのです。

 とはいえ、最初から体系的な世界設定がなされていたのではありません。『ウルトラマン』(1966)と『ウルトラセブン』(1967)は、同じ「M78星雲人」という共通の設定はあったものの、当初はそれぞれ独立した世界観で、『セブン』のなかで初代『ウルトラマン』が言及されることはありませんでした。

 初めて作品を超えてウルトラマンが登場したのは『帰ってきたウルトラマン』(1971)であり、初代ウルトラマンとセブンが客演しました。以後、『ウルトラマンA』ではじめて「ウルトラ兄弟」の概念が提示され、以後『ウルトラマンタロウ』でM78星雲・光の国の設定が掘り下げられました。

 続く『ウルトラマンレオ』ではM78星雲出身ではなく、しし座L77星出身のレオとアストラが登場しましたが、モロボシ・ダン(セブン)が上司であったり、光の国を巻き込んだ大騒乱が起こったりするなど、あくまでもM78星雲の世界観を継承しています。その後も『ウルトラマン80』や海外作品『ウルトラマンUSA』『ウルトラマングレート』『ウルトラマンパワード』が「M78星雲」世界観に連なっていくことになります。

 こうして、昭和のウルトラマン世界は、多少の矛盾を抱えつつも、設定を「足し算」し続けていくことで、世界観を拡大・展開していったのです。

 ただし、アニメ『ザ☆ウルトラマン』は「U40ウルトラの星の出身」と、全く違う世界設定を持っており、こうした収まりきらない世界観を理論的に統合していくには、後のマルチバース設定を待たねばなりませんでした。

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