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「のび太は落ちこぼれ」ってホント? 不遇イメージを覆す5つの才能とは

メンタルの強さも才能?

心優しい性格も褒められるべき才能『映画ドラえもん のび太の結婚前夜』(小学館)
心優しい性格も褒められるべき才能『映画ドラえもん のび太の結婚前夜』(小学館)

●使い道がなさそうな能力も才能のひとつ

 居眠りや早寝も、のび太の特技のひとつです。てんとう虫コミックス30巻に収録された「ねむりの天才のび太」というエピソードでは、わずか0.93秒で眠りにつくシーンがあり、「おそらく世界新記録」「眠りの天才」と称賛されていました(もしもボックスの効果で「眠るほど偉い世界」になっていましたが……)。

 どんな状況でも瞬時に眠れる能力は、不眠に悩まされる人からすると羨ましい才能と言えます。これは細かいことを気にしないのび太の図太さや、根っからのポジティブ思考が影響しているのかもしれません。

●第1話から垣間見える無類のポジティブ思考

 てんとう虫コミックス第1巻の1話では、のび太の将来の状況が明らかになります。大学受験に失敗し、就職ができなかったのび太は、なんと自分の会社を立ち上げます。その後、花火をして自社を燃やしてしまいますが……。

 その大ポカはさておき、ひとつの失敗にとらわれないメンタルの強さ、それを乗り越えて起業するバイタリティはのび太ならでは、と言えそうです。また、コミックスによると起業したのが1988年、会社が火事になったのが1993年で、会社が潰れて借金取りが押しかけている写真には1995年と表記されています。

 つまり起業から倒産するまで約7年経営し、会社を丸焼けにしてから倒産するまで、のび太は2年も会社をもたせたと言うことになります。

 データによってバラツキはありますが、最近では起業から3年以内に廃業する率は約35%とも言われています。時代はかなり異なるものの、社長自らが社屋を焼くという信じられないミスを犯しながら、7年間も会社を存続させたのび太は、逆に頑張ったほうなのかもしれません。

 この驚異の粘り強さは、暇つぶしで始めたあやとりを極めたのび太の印象ともダブりますね。

●のび太が秘めた「最高の才能」

 のび太としずかちゃんの結婚前を描いた『映画 のび太の結婚前夜』の中に、しずかちゃんのパパがのび太について言及するシーンがあります。

 しずかちゃんのパパは「あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それが一番人間にとって大事なことなんだからね。彼は間違いなくキミを幸せにすると信じているよ」と嫁ぐ娘に語りました。この言葉こそが、のび太の本質を言い表している気がします。

 子供の頃は落ちこぼれと言われていたのび太ですが、素晴らしい特技を持ち、少々のことに動じない図太さ、失敗から立ち直るポジティブさなどを兼ね備えた、優れた才能の持ち主でした。その最たるものが、多くの人を引きつける持ち前の優しさなのかもしれません。

(大那イブキ)

【画像】「一般誌の表紙まで飾った」のび太のすごすぎる才能(4枚)

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