野球マンガ主人公だけで日本代表を作ったら? 選手はもちろん監督・スカウトまで最強布陣!
野球マンガの主人公だけで、日本代表チームを結成! 祝・WBC一次ラウンド突破!主人公だけで結成した野球チームはどんなチームになるのでしょうか?
先発ピッチャーは層が厚い 相手に応じて起用法を変えられる?

現在のところ唯一のMLB(メジャーリーグベースボール)の選手が出場可能な野球の国際大会、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開幕し、MLBシーズンMVPの大谷翔平選手、MLBで最多勝1回、最多奪三振1回を獲得しているダルビッシュ有選手、史上初の日本代表選出となった日系人メジャーリーガー、ラーズ・ヌートバー選手など、「過去最強」と言われるメンバーを揃えた日本代表に注目が集まっています。
2023年3月12時点で、日本代表は一次ラウンドの4試合を全勝し、圧倒的な強さを見せつけています。
ところで、日本において野球は人気競技であり、これまで数多くの野球マンガが発表されています。それらの主人公は「ピッチャー」にポジションが偏っているイメージがありますが、 はたして、マンガの主人公だけで野球チームを組むことは可能なのでしょうか? マンガ主人公による仮想「日本代表」を考えてみます。
まず、ピッチャーは野球における花型ポジションであり、特に先発投手が主人公のマンガは非常に多いです。
・星飛雄馬(ほし・ひゅうま 『巨人の星』『新・巨人の星』)
言わずと知れた古典的名作の主人公・星飛雄馬は、さまざまな決め球を生み出した選手です。『巨人の星』では打ち気の無い打者のバットに狙って当てて凡打を量産する「大リーグボール1号」、ボールが消える「大リーグボール2号」、ボールがバットを避けて通る「大リーグボール3号」を、続編の『新・巨人の星』ではボールが3つに見える「蜃気楼の魔球」を操ります。初見の打者にとっては恐怖でしょう。
・番場蛮(ばんば・ばん 『侍ジャイアンツ』)
『巨人の星』と同じ梶原一騎原作の野球マンガで活躍した番場蛮は、「ハイジャンプ魔球」「大回転魔球」「分身魔球」など、さらに常識外の魔球を操ります。原作では分身魔球の投げすぎで試合中に憤死しており、激戦のなかで事故にならないかが心配です。
・宇野球一(うの・きゅういち 『アストロ球団』)
『アストロ球団』は野球マンガと言うよりバトルマンガですが、主人公の宇野球一は球速0.25秒(約190km/h)を投げる人間離れした膂力を持ちます。出場したら競技が野球からバトルに変わってしまわないかと、一抹の不安が残りますが強力な戦力なのは間違いないでしょう。
・中西球道(なかにし・きゅうどう 『球道くん』)
・藤村甲子園(ふじむら・こうしえん 『男どアホウ甲子園』)
・真田一球(さなだ・いっきゅう 『一球さん』)
3作ともに数々の野球マンガを残した水島新司先生の作品です。中西球道は最速160km/h後半の速球を投げる右投げの剛腕投手。バッティングにも優れ、高校時代はエースで4番、『ドカベン ドリームトーナメント編』登場時も先発登板しながら4番を打っています。
藤村甲子園は左の剛腕投手。左腕から160km/hを超える速球を投げます。『男どアホウ甲子園』作中では165km/hの速球を投げたことで致命的な怪我をして引退していますが、『ドカベン ドリームトーナメント編』での再登場時は元気に先発して160km/h台を連発しています。
真田一球はピッチャーですが、俊足でバッティングセンスにも優れ、たびたび野手としても出場。『ドカベン スーパースターズ編』で再登場以降、投げない試合では野手として試合に出る「二刀流」をこなしているので、野手での起用も視野に入ります。
・上杉達也(うえすぎ・たつや 『タッチ』)
・国見比呂(くにみ・ひろ 『H2』)
あだち充先生の名作で活躍したふたりの主人公も注目したい選手です。ふたりとも右投げの速球派ですが、達也は球威はあるものの荒れ球タイプ、比呂は球種が多彩でコントロールも良いタイプです。比呂のようなまとまったタイプも良いですが、初見だと達也のような荒れ球タイプが効果的な場合もあるので、相手の目先を変えるためにも必要なメンバーと言えるでしょう。
・渡久地東亜(とくち・とうあ 『ONE OUTS』)
『ONE OUTS』は野球とギャンブルをあわせた野球版「カイジ」のような作品です。本格派揃いのマンガ主人公たちのなかにあって、主人公・渡久地の最速は130km/hにも満たず、緩急とコントロールを最大限に生かした投球術で打ち取る異色のプレースタイルです。対戦相手の特徴や試合の流れによっては、彼のような変則タイプが必要になる場面もあるかもしれません。
その他、現役、または最近の有名作品だと昨年(2022年)に10年を超える連載が終わった『ダイヤのA』の沢村栄純、連載継続中の『BUNGO -ブンゴ-』の石浜文吾も先発投手の主人公です。
先発投手が主人公の作品は非常に多く、挙げていくとキリがないため、そのほかは割愛させていただきます。