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もう20年になるの? 2003年4月放送のアニメ3作品 試練に挑む少女たちに感情移入した

今から20年前の2003年4月には、少女の成長物語を描き高い人気を獲得した作品や、『ドラゴンボール』と『ふたりはプリキュア』の間をつなぐ作品、「週刊少年サンデー」で連載され3年もの間アニメが放送された作品がスタートし、多くの人を楽しませていました。

少女はスターへと成長していく

 今から20年前の2003年4月には、少女の成長物語を描き高い人気を獲得した作品や、『ドラゴンボール』や『ふたりはプリキュア』の間をつなぐ作品、「週刊少年サンデー」で連載され、3年もの間アニメが放送された作品がスタートし、多くの人を楽しませていました。

●『カレイドスター』

『カレイドスター Stage.1』DVD(テレビ東京メディアネット)
『カレイドスター Stage.1』DVD(テレビ東京メディアネット)

『カレイドスター』は『美少女戦士セーラームーン』などを手掛けた佐藤順一監督が生み出した作品です。全26話。

 サーカスでもない、ミュージカルでもない、マジックでもないエンターテイメントショウ「カレイドステージ」。主人公の苗木野そらは、幼いころに今は亡き両親と見た「カレイドステージ」を忘れられず、オーディションを受けるために単身アメリカへと渡った16歳の女の子です。

 演技やショーについては完全な素人だったものの、新体操の経験を武器に合格を果たしたそらでしたが、特別扱いでの入団だったため、当初は周囲を完全に敵に回す羽目になります。

 それでも決してあきらめない根性と高い身体能力、そして天性の「華」を武器に、徐々に周囲の信頼をつかみ取ったそらは、数多の試練を乗り越え、選ばれたものにしか演じることができない「幻の大技」を成功させるなど、やがてカレイドステージの花形「カレイドスター」へと成長を遂げていくのでした。

 1期終了後の半年後となる2003年10月からは第2期として『カレイドスター 新たなる翼』全25話が放送されています。その後もOVAとして続編が制作されるなど、高い人気を誇りました。

●『エアマスター』

アニメ『エアマスター』Blu-ray BOX(フロンティアワークス)
アニメ『エアマスター』Blu-ray BOX(フロンティアワークス)

『エアマスター』は柴田ヨクサル先生が『ヤングアニマル』に連載された原作をアニメ化した作品です。全27話。主人公の相川摩季はプロの格闘家である父親と体操選手の母親の間に生まれた女子高生。母親から厳しい指導を受け体操選手を目指していましたが、180センチを超える長身のため大成できず、母親の死とともに体操を引退、ストリートファイトの世界へと足を踏み入れていました。

 華麗な空中殺法を武器として勝ち続けた摩季はいつしか「エアマスター」と呼ばれるようになり、更なる強敵との戦いに身を投じていくのでした。

 本作最大の特徴は、何と言っても摩季が繰り出す強烈な空中殺法です。シリーズディレクター(監督)を務めた西尾大介氏は『ドラゴンボール』や『ドラゴンボールZ』で長くシリーズディレクターを務めた人物で、当時、空中での格闘戦を描かせたら右に出る者はいない方です。『エアマスター』においてもその手腕はいかんなく発揮されました。

 西尾氏は『エアマスター』の後に『ふたりはプリキュア』でもシリーズディレクターを務めており、多くの肉弾戦描写で注目を集めています。

『ドラゴンボール』から『プリキュア』へとつながる空中格闘戦の歴史の中で、『エアマスター』は両者をつなぐ貴重な作品として大きな意味を持っているのではないでしょうか。

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