原作者が「声優指名」したアニメキャラ3選 ファンも納得のキャスティング!
「ナウシカの声」という夢が叶ったキャラクターも!

●『五等分の花嫁』四葉役・佐倉綾音
続いては、5つ子たちの恋模様を描いたラブコメディ『五等分の花嫁』の逸話です。四女にあたる中野四葉を演じた人気声優・佐倉綾音さんのキャスティングには、原作者・春場ねぎ先生が関わっていました。
そもそも佐倉さんは同作の単行本1巻が発売された際に、ボイス付きのCMで声優として抜擢されています。その役柄は四葉だけでなく、5人姉妹をすべて演じるという「ひとり5役」で、まさに無茶ぶりとしか言えません。
その後実現したTVアニメ化では、さすがにひとり5役というわけにはいかなかったようで、5つ子の声優がオーディションで決められました。ですが春場先生が「誰かしらやってもらいたかった」とのことで、CMで一番イメージ通りだった四葉役に佐倉さんが選ばれたという経緯です。
ちなみに春場先生がキャスティングに関わったかは不明ですが、最新作である『戦隊大失格』の予告PVでも、佐倉さんが声を当てていました。
●『銀魂』松平片栗虎役の若本規夫
大人気ギャグマンガ『銀魂』がアニメ化されるにあたって、原作者の空知英秋先生は、基本的に配役を指示していません。その中でほぼ唯一の例外が、“破壊神”の異名をもつキャラクター・松平片栗虎でした。
2008年に発売された『オフィシャルアニメーションガイド 銀魂あにめガヤガヤ箱』にて、空知先生は同作のキャスティングについて説明しています。いわく、ほとんどのキャラクターは「渋い声」などとイメージを伝えるだけでしたが、松平役にかぎっては『サザエさん』のアナゴを演じる若本規夫さんを指名したといいます。
一見ムチャクチャでありながら人情味を併せ持つ、松平のとっつぁんの声は、たしかに若本さんがハマリ役かもしれません。
また指名こそしていないものの、空知先生のイメージ通りの配役になったのが、沖田総悟の姉・ミツバです。
空知先生は当初、『風の谷のナウシカ』のナウシカ役でお馴染みの島本須美さんをイメージしていました。しかし『銀魂』に島本さんが出てくれるわけがないと思い、「おしとやかな人で」といった指示をアニメスタッフに伝えたそうです。
すると結果的に、ミツバ役に島本さんがキャスティングされるという奇跡が起こりました。一体どんな運命のめぐり合わせなのでしょうか……。
3人のアニメキャラクターは、いずれもイメージ通りの声として人気を博しています。やはり原作者こそが、作品に対する最高の理解者ということなのかもしれません。
(ハララ書房)


