ファミコン世代が絶賛する「映画原作ゲーム」3選 「未視聴でも文句なしの傑作」
映画の怖さを、ファミコンソフトに落とし込んだ名作

最後に紹介するのは、製作総指揮を伊丹十三氏、監督・脚本を黒沢清氏がつとめ、1989年1月に公開されたホラー映画『スウィートホーム』です。ゲームは、映画公開と同年の12月にカプコンから、ホラー要素の強いファミコンRPGとして発売されました。
同作は映画と同様、無人の洋館を訪れたTVクルーたちに怪奇現象が起こるという内容で、洋館に存在するさまざまなギミックや謎解きをクリアしながら洋館からの脱出を目指します。
そして『スウィートホーム』はファミコンのゲームながら、プレイヤーの恐怖心を刺激する演出が秀逸でした。
実際にプレイした人からは「家に自分ひとりになった途端、セーブしてやめるくらい怖かった」「老人が骨になるシーンは今でもトラウマ」といった声が多く、怖いけど素晴らしく完成度の高いRPGと称賛されています。
ファミコン世代の方のなかには、ゲームは遊んだものの、原作映画のほうは観ていないというパターンもあるはずです。今回紹介したファミコンソフトは、いずれも映画の魅力をうまくゲームに落とし込んだ成功例とも言えるので、機会があれば映画のほうも観てみると、より楽しめるかもしれません。
(LUIS FIELD)