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ファミコン世代が絶賛する「映画原作ゲーム」3選 「未視聴でも文句なしの傑作」

映画を元にしたファミコンソフトはたくさん発売されましたが、そのクオリティは玉石混交でした。なかには映画の雰囲気を壊さずにうまくゲームに落とし込んだソフトもあり、名作として語り継がれているものも。今回はそんな映画原作のファミコンの名作ソフトを紹介します。

映画の雰囲気を壊すことなく、ファンから支持された傑作

映画もゲームも戦闘機好きが夢中に! ファミコン「トップガン」(コナミ)のタイトル画面
映画もゲームも戦闘機好きが夢中に! ファミコン「トップガン」(コナミ)のタイトル画面

 ファミコン時代は、アニメやマンガ、はたまたTV番組まで、さまざまな版権モノをベースにしたゲームソフトが発売されました。なかでも映画をモチーフにした作品は現在よりも目立ち、そのクオリティは玉石混交でした。

 しかし、なかには映画ファンだけでなく、原作を知らない当時のファミコンキッズから支持されたタイトルも存在します。そこで本記事では、映画を原作にしながらファミコン史に残る名作としても語り継がれているソフトを紹介します。

 最初に取りあげるのは、アメリカの冒険映画が原作になっている『グーニーズ』です。同映画は、海賊が隠した宝物を探す7人の少年・少女たちの冒険を描いた作品で、1985年に公開されると日本でも大ヒットしました。シンディ・ローパーが歌う主題歌「The Goonies ‘R’ Good Enough(グーニーズ・アー・グッド・イナフ)」もキャッチーで、いまだにTV放送されるとSNSが盛り上がる不朽の名作です。

 そんな『グーニーズ』のファミコン版は1986年にコナミからリリースされました。ゲーム内容は横スクロールアクションで、プレイヤーは主人公の「マイキー」を操作します。全6ステージを多彩なアイテムを駆使しながら攻略し、さらわれた仲間たちを救出して伝説の海賊が残した財宝を探すという内容でした。

 当時のファミコンは極めて難解なゲームも多かったのですが『グーニーズ』の難易度は手頃で、「ファミコンソフトで初めてクリアできたのがグーニーズ」「エンディング画面が比較的楽に見られるゲームだった」といった声も目立ちます。

 また「映画を知らなくてもゲームは知っている人が多かった」「映画と同じ曲のBGMが最高」という意見もあり、純粋にゲームとしての完成度が高い作品だったのは間違いありません。

 続いて、アメリカ海軍のF-14のパイロットを主役にして大ヒットした映画『トップガン』もファミコンゲームになり、一部のファンから高い評価を受けています。

 1987年にコナミから発売されたファミコンソフト『トップガン』は、当時のファミコンでは比較的珍しい3Dシューティングゲームです。映画でもおなじみの戦闘機「F-14 トムキャット」を操作して空中戦を繰り広げる内容で、難易度の高さは相当なものでした。

 しかし、とても1987年発売のファミコンソフトとは思えない美しいグラフィックは圧巻で、映画の雰囲気をうまく再現した演出は群を抜いています。特に空母「エンタープライズ」からテイクオフに至るまでの、流れのカッコよさは衝撃的でした。

 もちろん今のゲームを知ってしまうと、ドッグファイトのスピード感などに物足りなさを感じますが、あの時期のファミコンということを考えたら十分です。「空母への着艦」「空中補給」といった初心者泣かせの難しい要素があったものの、そこを抜きにしてもクオリティの高いゲームでした。

【画像】操縦中は「トム・クルーズ気分」? クオリティ高いゲーム『トップガン』のグラフィック(5枚)

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