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『機甲創世記モスピーダ』放送40周年 「バイクからロボ」の変形が斬新!「裏番組」には苦戦

海外では高い人気を獲得

根強い人気を集める主題歌「失われた伝説を求めて」を収録した、『機甲創世記モスピーダ』音楽CD(ビクター・エンタテインメント)
根強い人気を集める主題歌「失われた伝説を求めて」を収録した、『機甲創世記モスピーダ』音楽CD(ビクター・エンタテインメント)

 さまざまなメカが登場した本作でしたが、中でも特筆すべきはアーマーバイク「モスピーダ」の存在でしょう。大地を疾走しながら戦闘可能な装甲ユニット「ライドアーマー」へと変形するシーンは、この作品で最も少年の心をとらえていたのではないでしょうか。

 また、登場人物のひとり、イエロー・ベルモントは当時としては極めて斬新な存在でした。イエローは女性を思わせるほどの美青年であり、軍人としての身分を隠して女性歌手として活動している人物です。40年も前にこのようなキャラクターを登場させたことは、当時のクリエイターが現代を凌駕するほどの感性を発揮していた証明と言えるでしょう。

 他にも、『モスピーダ』は可変戦闘機「レギオス」や可変戦闘支援機「トレッド」、ロボットアニメとしては珍しいロードムービー風の作劇など、魅力的な要素を複数備えていましたが、もともと放送局が少なかった上に裏番組に藤子不二雄作品(現:藤子・F・不二雄)の『パーマン』を抱えており、視聴率的には苦戦を余儀なくされます。

 また、放送が日曜日でTVが1台しかない家が多かった時代で、親に「チャンネル権」を握られたままで『モスピーダ』を見たくても見られなかった子供も少なくありませんでした。

 結果、放送は当初予定の3クールから2クール25話へと短縮されましたが、ストーリー的にはきっちりと完結を果たしました。

 日本では高い評価を得られなかった『モスピーダ』ですが、海外では思いもよらぬ展開を見せることになります。『超時空要塞マクロス』『超時空騎団サザンクロス』『モスピーダ』の3作品を同一世界の異なる時代と世代を描いた大河作品としてまとめた「ロボテック」が大ヒットし、高い人気と知名度を獲得したのです。

『モスピーダ』は第三世代(新世代)の『ニュー・ジェネレーション』として扱われており、2007年には「モスピーダ」が登場する新作としてOVA『ロボテック シャドウ・クロニクル』も製作されました。

 日本でも、オリジナルのメカニックデザイナーである荒牧伸志、柿沼秀樹の両氏を迎えた新規プロジェクトが始動し、公式外伝小説『GENESIS BREAKER(ジェネシス ブレイカー)』が連載されています。RIOBOTブランドから新たなライドアーマーが次々と製品化されており、『モスピーダ』は放送から40年が経った今も、そしてこれからも、まだまだファンを楽しませてくれそうです。

(早川清一朗)

【画像】カッコ良すぎ! バイクからロボに変身、「モスピーダ」のメカたち(8枚)

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