『鉄人28号(白黒版)』の最終回は「2つ」あった? 全く異なる展開も「大団円」が楽しめた
2回目の最終回はスリリングな「大団円」

ニ度目の最終回となったのが、11月24日に放送された第96話「ゴールドウルフの最期」です。悪漢・ゴールドウルフは黒沼博士を利用し悪事を働いていました。ゴールドウルフは博士を永久に利用できるよう、博士の娘を殺害しようと刺客を送り込みますが、正太郎と鉄人の活躍により撃退されます。
するとゴールドウルフは拉致した世界の要人と引き換えに、世界中のプラチナを渡せと声明を発表します。ゴールドウルフの切り札のひとつ、トビウオ・ロボットの製造にはプラチナが欠かせなかったのです。しかしこのとき、黒沼博士が発するメッセージに娘が気付きます。博士は中継の最中、密かにゴールドウルフの本拠地の位置とトビウオ・ロボット対策を伝えていたのです。
ゴールドウルフの本拠地オオカミ島に乗り込んだ正太郎は博士と接触、トビウオ・ロボットの弱点とゴールドウルフのもうひとつの切り札・ロボットボスの弱点を聞き出し、鉄人に日本へと持ち帰らせます。
やがて各国の連合艦隊がオオカミ島へと攻撃を仕掛け、トビウオ・ロボットを次々と撃破。ロボットボスも鉄人に撃退され、追い詰められたゴールドウルフは島ごと自爆して正太郎を道連れにしようとしますが、そこに現れた鉄人が正太郎を抱えて間一髪脱出を果たしたのでした。
こうして大団円を迎えた『鉄人28号』は、その後に数多く制作されたロボットアニメの先駆けとして歴史上大きな役割を担いました。リメイクも度々行われており、1980年には『鉄人28号』(後に『太陽の使者 鉄人28号』と改題)、1992年には『超電動ロボ 鉄人28号FX』、2004年には4度目のアニメ化となる『鉄人28号』が放送されています。
2013年にはショートアニメ『鉄人28号ガオ!』も登場し、『鉄人28号』はおおよそ10年ほどの間をおいて新作が登場し続けるという、息の長いコンテンツとなりました。
2009年には横山先生ゆかりの地である神戸市に全長18メートルのモニュメントも設置され、観光名所となっています。これからも、鉄人は多くの人に愛され続ける存在なのでしょう。
(早川清一朗)



