【隠れ覇権】話題作に埋もれすぎ! 覇権アニメに対抗できそうな秋アニメ4選
抜きんでた鬱展開アニメも「隠れ覇権」候補に

●『はめつのおうこく』
かつて魔女と人間は寄り添い合い、共に生きていたはずでした。しかし、リディア帝国が起こした超産業革命により、人間の科学文明は魔法を超える力を生みます。そして、魔女はその進歩に対する敵とみなされ、魔女狩りが行われるようになっていったのです。
そんななか、旅をしていた魔女クロエ(CV:白石涼子)と人間の弟子アドニス(CV:石川界人)は、帝国に捕まってしまいます。皇帝ゲーテ(CV:斉藤次郎)の前に転送されたふたりは抵抗しますが、魔法光子抑制装置SDAM-2の前に、残酷な処分を下されました。
『はめつのおうこく』は、同名マンガ(作:yoruhashi/マッグガーデン)を原作としたアニメです。本作では、魔女と人間、魔法とスマホが共存しており、科学が魔法を無効化できる時代が描かれます。第1話から目を覆いたくなる鬱展開となりますが、その後も意表を突く展開が続きました。
クロエとアドニスは、師弟関係でありながらお互いに好意を持っており、第1話でお互いの気持ちをほぼ通わせます。しかしその直後、ゲーテの前でアドニスは取り押さえられ、クロエは目を覆いたくなるような酷い「魔女狩り」にあってしまうのです。
怒りで修羅と化したアドニスはそのまま収容され、本作の主題はこの10年後から始まり、脱出したアドニスと人間たちは、血で血を洗うような戦いを始めます。鬱アニメの金字塔『エルフェンリート』をほうふつとさせる救いのなさに、目が離せなくなる作品です。
『はめつのおうこく』は、ほかにて放送中です。「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「U-NEXT」ほか配信サービスでも順次配信されています。
●『シャングリラ・フロンティア』

フルダイブ型VRゲームが主流となったこの時代、最新の映像技術にシステム面が追いついていない「クソゲー」が量産されていました。高校2年生の陽務楽郎(ひづとめ らくろう/CV:内田雄馬)は、そんなクソゲーを愛している変わり者です。
楽郎はある日、クソゲーを探して入ったゲーム屋で、その対極ともいえる「神ゲー」『シャングリラ・フロンティア』に出会います。気が向いた楽郎は、クソゲーでつちかったゲームスキルと不屈の精神を武器に、神ゲー攻略を始めるのでした。
アニメ『シャングリラ・フロンティア』は、同名小説(著:硬梨菜)が小説投稿サイト「小説家になろう」で人気を博し、書籍化を待たずしてマンガ化され、「クソゲーハンターが神ゲーを攻略する」という設定が秀逸です。
VRゲームを題材にしているだけあって、作画もかなりぬるぬると動きます。制作会社は、『この素晴らしい世界に祝福を』『文豪ストレイドックス』などに制作協力してきたC2Cです。まるでゲームのプレイ画面を見ているかのような、ワクワク感が味わえます。
本作では第1話冒頭クソゲーの「クソゲーたるゆえん」が語られるため、その理不尽さに耐えてきた楽郎の強さにも納得できます。ただしそこはさすが神ゲー、「シャンフロ」にはその上を行く敵やクエストが待ち受けています。
また、クソゲー仲間と一緒に「シャンフロ」をプレイしたり、楽郎に思いを寄せる同級生の斎賀玲(さいが れい/CV:和氣あずみ)が実は凄腕プレイヤーだったりと、リアルの人間関係も見逃せません。楽郎と一緒に神ゲーを楽しみながら、武者震いできそうな作品です。
『シャングリラ・フロンティア』は、MBS/TBS系全国28局ネットにて放送中です。「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」ほか配信サービスでも、順次配信されています。
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今回の4作品は、2023秋アニメの話をするなら外せない作品ばかりです。ぜひ第1話だけでもご視聴ください。「裏覇権」と呼ばれる意味が、きっと分かるはずです。
※配信状況は記事掲載時点のものです。
(新美友那)