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「アニメだけ恐怖回に?」「道具のリスクやば」 『ドラえもん』のトラウマ回3選

ちょっとした家出で失われた10年

毛むくじゃらになった大人ののび太が見られる「無人島へ家出」を収録した『ドラえもん』14巻(小学館)
毛むくじゃらになった大人ののび太が見られる「無人島へ家出」を収録した『ドラえもん』14巻(小学館)

 最後に紹介するのはひみつ道具によるホラー展開ではなく、のび太がドジをして取り返しのつかないことをしてしまった回「無人島へ家出」です。コミックス14巻に収録されており、アニメ版でもドラえもんの3代目の声優である大山のぶ代さん、4代目の水田わさびさんの時に放送されています。

 この回でののび太は両親やドラえもんに叱られたことに嫌気が差し、ドラえもんの道具を拝借して家出して、たどり着いた無人島で生活することにしました。しかし持ってきた道具は使いものにならず、挙句の果てには唯一の移動手段であるタケコプターを失ってしまいます。無人島から出る方法をなくしたのび太は、仕方なく無人島での生活を続けました。

 とはいっても「ドラえもんが助けてくれる」と思った人も多いでしょうが、のび太は家出から10年の月日が経っても無人島で生活していました。奇跡的に持ってきたひみつ道具のなかにドラえもんに居場所を知らせる道具があったので、ドラえもんが助けにきましたが、既にのび太の見た目は完全な大人の状態です。

 ドラえもんはタイムふろしきでのび太を包んで若返らせ、タイムマシンでのび太が家出した日に戻るという方法で、失われた10年を埋め合わせました。

『ドラえもん』は基本的に1話完結ですが、「無人島へ家出」以降ののび太がその後の話を引き継いでいるのであれば、見た目は子供でも中身は大人になっていることになります。また「10年前に戻っても、いま家出しているのび太は存在しているのか」「一緒に10年前に戻ったドラえもんと当時のドラえもんで2体いることになるのではないか」といった数々の疑問も残す回になりました。

 このほかにも『ドラえもん』には「大予言・地球が滅びる日」「デビルカード」「バイバイン」「ゴルゴンの首」など、多数の恐怖エピソードがあり、それだけを集めた単行本も発売されています。振り返るとトラウマ回や、謎が残る話が見つかるのも『ドラえもん』の魅力です。藤子・F・不二雄先生の生誕90周年という節目だからこそ、アニメやマンガを見直してみてはいかがでしょうか。

(LUIS FIELD)

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