今だったら放送禁止? お茶の間を凍り付かせた大胆すぎるお色気シーン
テレビ業界全体の規制がゆるかった頃の話……。今となっては信じられませんが、ゴールデンタイムに突如きわどいお色気シーンが流れることがありました。世代によっては、家族団らん中に気まずい思いをしたことがある人も多いのではないでしょうか?
『翔んで埼玉』魔夜峰央先生の代表作!
昔のTVアニメでは、ゴールデンタイム枠でも女性の全裸などが普通に描かれていました。良くいえば自由な時代ではあったのですが、家族みんなでテレビを見る機会も多かったため、「気まずい思いをした」という人が多数存在するようです。今回は、そんなお茶の間を凍り付かせたアニメの数々を見てみましょう。
たとえば1982年から1983年にかけて放送された『パタリロ!』は、いろいろときわどい描写が出てくるアニメでした。同作はタイトルや放送枠が何度か移動していますが、いずれも19時台、華のゴールデンタイムでの放送です。
原作は少女マンガ誌「花とゆめ」で連載されたドタバタギャグコメディで、美少年たちによる耽美な世界が惜しみなく描かれているのも特徴でした。アニメ版はそんな原作を忠実に再現しており、当時のTVではほぼタブーのような扱いだった同性愛の世界を描いた、元祖BLアニメのような位置付けになっています。
作中には「美少年キラー」ことバンコランとマライヒの濡れ場やキスシーンがたびたび登場し、お茶の間にマライヒの喘ぎ声が響くことも少なくありませんでした。これが平日の夕食時に放送されていたとあって、ネット上には「『パタリロ!』はきわどすぎて、親の手前どんな顔して見ればいいか分からなかった(笑)」「夜7時台に男同士のベッドシーンを堂々と流していたなんて今思い返すとホント恐ろしいわ」と振り返る声が多々見受けられます。
一方、90年代生まれで現アラサー世代の人の大半は、アニメ『地獄先生ぬ~べ~』によって背筋が冷えた思いをしたことがあるのではないでしょうか。同作は霊能力教師「ぬ~べ~」の活躍を描いた妖怪退治モノでありながら、入浴シーンや着替えシーン、さらにはラッキースケベなど、定番のお色気シーンをひと通り網羅していました。それもかなりの高頻度だったので、純情な少年にとってはホラーどころではない騒ぎだったのではないでしょうか。
なかでも衝撃的だったのが、雪女である「ゆきめ」の出産シーンです。正確には妖力を溜めすぎたゆきめが冷気の塊「雪童(ゆきわらし)」を放出するシーンなのですが、妖力が体からあふれ出す際には「どうしたらいいのぉ……もうだめぇぇぇ!!!」などと悶え苦しむ姿が描かれており、親と見ていて気まずい思いをした人も少なくなかったといいます。そもそも『地獄先生ぬ~べ~』は学校の怪談系ホラーとしても普通に怖いため、二重の意味で視聴者にトラウマを植え付けたアニメだといえるかもしれません。