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TVアニメ『ウイングマン』放送から40年 再アニメ化の声が大きいのにも相応の理由アリ

いまだにファンの声が多いその理由とは?

「夢戦士ウイングマン DVD-BOX 2」(ハピネット・ピクチャーズ) (C)桂正和/集英社・東映アニメーション
「夢戦士ウイングマン DVD-BOX 2」(ハピネット・ピクチャーズ) (C)桂正和/集英社・東映アニメーション

 それはTVアニメが放映開始されてから2か月ほど経過した時のことです。桂先生の急病により、原作マンガは5か月にも及ぶ連載中断となります。この時原作マンガの物語は「神矢兄弟」との戦いの真っ最中で、ラスボスである「リメル」との決戦も間近という状況でした。

 このような先の気になるところで中断されては、ファンも気が気ではなかったでしょうが、それよりも慌てたのはアニメスタッフだったかもしれません。何せ原作のストックは最初から1年ほどしかなかったのですから。

 そうはいっても当時の「マンガ原作TVアニメ」は、昨今と違ってオリジナル展開が入るのは当たり前でした。何せ「ウイングマン」のバイクにあたる「ウイナア/ウイナルド」に変わって、アニメオリジナルバイク「ウイナアII世(ツー)/ウイナルドII世」を登場させているくらいなのです。

 この他にも「マッハチェイング」と「パワーチェイング」という、「ウイングマン」のアニメオリジナル形態も登場していました。そういう点では、「ジャンプ」休載中でもアニメで『ウイングマン』の新エピソードを毎週観られる環境にあったわけです。

 やがて桂先生も復調し、「ジャンプ」での連載も再開されました。そこから2か月ほどで「リメル編」も完結。年内には第2部の「ライエル編」に入りました。この頃にはTVアニメも佳境に入り、年明けには「リメル」を倒しています。

 そしてTVアニメではこの後に、アニメオリジナルとなる「ゴーストリメル」との戦いになり、「ライエル」は登場しないまま独自展開で全47話にて最終回を迎えました。ラストは「健太」とヒロイン「アオイ」の別れというアニメオリジナルで、後の原作マンガ版と近い形になっています。

 このためか、原作マンガとTVアニメは異なった展開が多かったものの、明確に片方を非難する意見をあまり聞きません。メディアは違っても、描いていた作品のテーマが近かったせいなのでしょう。共に見るものの心に残る名作でした。

 だからでしょうか、昨今のネット記事で『ウイングマン』が取り上げられると、そのコメント欄で再アニメ化の要望をよく見ます。もちろん近年、過去の名作の再アニメ化が多い現状という背景もあるでしょう。それを差し引いても『ウイングマン』への期待は高いものといえます。

 そこには、アニメ最終回と入れ違いに原作マンガで始まった「ライエル編」の、アニメ化への期待や、『電影少女』以降のさらに美しさを増した桂先生の描く美少女でのリメイクといったものも望まれていることでしょう。

 アニメ放送から40年を迎えた今の時期なら、昭和の名作『ウイングマン』が令和に復活するかもしれません。ファンの期待に応える動きがあることを望みます。

(加々美利治)

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