「蜂女」が衝撃だった女怪人 昭和仮面ライダーの敵に女性はどれほどいた?
おそるべし女性軍団「赤ジューシャ」
●『仮面ライダーアマゾン』

敵組織が「ゲドン」の今作に女性が主体の獣人(怪人)は登場しませんが、「赤ジューシャ」という女性軍団が結成されています。目の部分を銀の仮面で隠し、胸や腕に白いフリンジが付いた赤のレオタード姿で剣を扱います。地位は獣人より上で、戦闘に参加するよりは諜報活動が主な任務でした。
少しマニアックなエピソードですが、第13話で、素顔で登場する赤ジューシャがひとりいます。その人は「V3」第49話に登場したジュンと、同じ女性(北原和美さん)でした。デストロンからゲドンへと悪に染まった(!?)のかもしれません。
●『仮面ライダーストロンガー』
同作では敵組織は「ブラックサタン」、第27話から「デルザー軍団」となります。ストロンガーの相棒に「電波人間タックル」がいるので女性の敵も多いかと思いきや、戦闘員に女性は見られず、怪人も後期に2体だけでした。
・第27話「改造魔人! デルザー軍団現わる!!」で初登場する「ドクターケイト」。第29、30話にも登場します。最後は「電波人間タックル」の捨て身技「ウルトラサイクロン」で、タックルとともに散りました。
・第34話「ヘビ女の吸血地獄!!」では、初期の「仮面ライダー」の怪人かと疑うようなネーミングの「ヘビ女」が登場します。助っ人として登場した「V3」「ストロンガー」と戦って敗れました。
以上、『ストロンガー』では女性怪人は2体です。
●『新仮面ライダー(スカイライダー)』
敵は新組織「ネオショッカー」で、女性怪人は下記の3体です。
・第4話「2つの改造人間 怒りのライダーブレイク」より、「サソランジン」。
・第36話「急げ一文字隼人! 樹にされる人々を救え!!」、37話『百鬼村の怪! 洋も樹にされるのか!?』より、「キギンガー」。
・第45話「怪談シリーズ・蛇女が筑波洋を呪う!」より、怪人「ヘビンガー」。
●『仮面ライダースーパー1』
敵組織は「ドグマ(ドグマ王国)」で、幹部に「魔女参謀(変身してマジョリンガ)」、「妖怪王女(変身してサタンドール)」のふたりがいました。
●『仮面ライダーBLACK』
敵組織は「ゴルゴム」で、見た目では男女の判断が付きにくい怪人もいました。
・第1話「BLACK誕生!! 変身」より、「クモ怪人」。
・第9話「ビシュムの紅い唇」より、「ハチ怪人」。
・第18話「聖剣ビルゲニア」より、「クロネコ怪人」。
・第20話「ライダーの墓場」より、「アネモネ怪人」。
・第36話「愛年の宣戦布告」より、ゴルゴム大神人のひとり「大怪人ビシュム」。
・第36、39話「アイドルの毒牙」より。「ムカデ怪人」。
以上、「BLACK」には、シリーズ最大6体の女性怪人が登場しました。
●『仮面ライダーBLACK RX』
敵は「クライシス帝国」で、幹部に高畑淳子さんが演じた四大隊長のひとり「諜報参謀マリバロン」がいます。100以上の妖魔術を扱い、戦闘力も高い手ごわい相手です。
また、クライシス皇帝の細胞から生み出される「ガロニア姫」という女性が登場します。急激に成長し、20歳くらいにまでなったときマシンの手違いで消滅しました。劇中で「歴代の姫君」というセリフがあるので、過去にも多数いたと思われます。
怪人は下記の通りです。
・第38話「白骨ヶ原の妖舞団」より、「天空(怪魔妖族)」。
・第41話「百目婆ァの恐怖」より、「百目婆ァ」。
以上、「BLACK RX」には、上層部にふたり、怪人は2体いました。
ということでまとめると、昭和仮面ライダーシリーズ8作品、合計448話で、女性の怪人は26体でした。これは全怪人の約17%なので少ないように思いますが、皆さんはどうでしょうか? モチーフは花、蝶、ハチ、蛇が多く見られました。女性の戦闘員・構成員の詳しい人数は不明です(調査は個人的に調べた結果で公式なデータではありません)。
筆者の思い出ですが、『仮面ライダー』の「蜂女」は顔の下半分が出ていたせいか、ライダーが倒したときは「女性をやっつけた」ことに関して、「かわいそう……」というすっきりしない感情がありました。仮面ライダーシリーズのみならず、特撮の敵に女性が少ないのは、ヒーローとはいえ女性に暴力を振るう、ましてや死なせるのはイメージがよろしくない、という後味の悪さがどうしても残るからではないでしょうか。
ただ、絵面としては敵側にも華が欲しいため、直接戦わない幹部クラスに女性を配置する作品が増えたのはナイスな演出だと思います。
(石原久稔)

