「フリーレン」と別行動には何かある? ラヴィーネ、カンネのそっけなさに注目
一次試験でフリーレンと同じ組になったラヴィーネとカンネ。二次試験の迷宮攻略ではなぜかよそよそしく、協力が認められていたにも関わらずフリーレンと合流しませんでした。これはいったいどういう心境の変化でしょうか。ラヴィーネとカンネの心の動きについて考えてみます。
自分たちの実力だけで試験を突破したかった
2023年秋から2クール連続で放送されているTVアニメ『葬送のフリーレン』では一級魔法使い試験の二次試験が始まっています。そんななか、一次試験で同じパーティーを組んでいたフリーレンとラヴィーネ、カンネが別行動をとっていることに疑問を持つ人もいたのではないでしょうか。
ラヴィーネとカンネがフリーレンと合流しなかった理由として、最初に考えられるのは「実力を示したかった」というものです。一次試験を無事突破したふたりでしたが、その功績のほとんどはフリーレンのおかげだといえます。
魔力に敏感で、しかも高速で飛行する隕鉄鳥(シュティレ)を捕まえる方法を考え、実際に「鳥を捕まえる魔法」を使ったのはフリーレンですし、その後のデンケン一行との戦いでもフリーレンが雨を遮るゼーリエの結界を破壊しなければ、ラヴィーネとカンネはふたりがかりで戦ったにも関わらずリヒターに敗北していたでしょう。
つまり彼女たちはフリーレンがいなければ、一次試験を突破できなかった魔法使いなのです。ラヴィーネやカンネはこの事実をしっかりと受け止めており、二次試験で自分たちの実力を示そうとしたと思われます。フェルンを除けば、フリーレンと一緒に迷宮攻略すれば合格率が高まることを一番知っているのがふたりでしょう。
不本意な受かり方をした一次試験の借りを返したいという誇り高い思いが、そっけない態度として現れたのではないでしょうか。デンケンたちと合流しなかったのも同様の理由だと思われます。もちろん一次試験で負かしたせいで、合流するのが「気まずかった」という身も蓋(ふた)もない気持ちもあったと思われますが。
●フェルンに遠慮した
一次試験が終わった後、ラヴィーネとカンネはフリーレンやフェルンを交えて女子会を開きました。和気あいあいとした雰囲気からは彼女たちが親密になった様子がうかがえます。若者たちが仲良くしている様子にフリーレンも笑みを浮かべたくらいです。この関係性なら、二次試験でフリーレンたちと合流しても、まったくおかしくありません。
それにも関わらずラヴィーネとカンネがふたりだけで迷宮攻略に乗り出したのは、フェルンに遠慮したという可能性も考えられます。女子会トークのなかでフェルンのフリーレンに対する想いの強さを知り、今回の試験ではふたりで攻略できるよう配慮したのかも知れません。