「世界名作劇場」の問題作? 『わたしのアンネット』が描いた「容赦のないリアル」
ハッピーエンドに誰もがホッとした?

これをきっかけにルシエンとアンネットはようやく和解します。さらに、その後ダニーの足も手術で元通りになり、無事ハッピーエンドを迎えました。これまで長く重苦しい展開を見守っていた視聴者は、ようやく胸をなで降ろしたのです。
そんなシリアスな内容にもかかわらず、主人公アンネットの声を担当した潘恵子さんが歌う主題歌「アンネットの青い空」はどこまでも優しい歌詞の曲で、そのギャップも記憶に残っています。
しかし、今改めて「どこにあるの青い空 私の心の中ですね」という歌詞を見ると、作品全体のテーマを伝えていたことが分かります。
このように『わたしのアンネット』は、暗い展開が続く重いテーマの作品だったため、途中で離脱した視聴者もいれば、「永遠の名作」「アニメの金字塔」と称賛するファンもいるようです。
また、子供向けのアニメにもかかわらず、限界までリアリティを追求した『わたしのアンネット』に衝撃を受け、同作の描写をお手本とするアニメーターがいることも事実です。
(LUIS FIELD)