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「アニメ版は無理だろ…」を覆す 大問題シーンをしっかり再現しちゃった作品

宇佐美の迷探偵シーンも「映像化ってマジか……」

宇佐美時重がパッケージのアニメ『ゴールデンカムイ』DVD第12巻(NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)
宇佐美時重がパッケージのアニメ『ゴールデンカムイ』DVD第12巻(NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)

●『なるたる』貝塚ひろ子の「ミミズジュース」

『ぼくらの』で知られる鬼頭莫宏先生の初期作品、『なるたる』は数々のトラウマシーンによって、もはや伝説級の扱いを受けています。

 一見、女子小学生とかわいらしいマスコットキャラのひと夏の冒険譚に見えますが、実態はかけ離れており、理不尽な死や生々しいイジメ描写などが満載で、いわば「この世の地獄の詰め合わせ」のようでした。

 なかでも読者の脳裏にトラウマとして刻み込まれているのが「ミミズジュース」でしょう。主人公の同級生である「貝塚ひろ子」が受けたイジメのひとつで、コップに入れた水とミミズを飲まされるというものです。

 ひろ子がそれを飲むに至るまでの経緯も陰湿で、いじめっ子はビーカーに次々とミミズを入れながら、「早く飲んだ方がいいよ」「だんだん増えるよ」と脅しをかけるのです。追い詰められたひろ子は、これ以上たくさんのミミズを飲まされるくらいなら……と決断へと追い込まれます。視聴者がリアルに想像できてしまうという点で、マンガやアニメの歴史上でも屈指のトラウマシーンといえるでしょう。

 2003年、同作がキッズステーションで放送された際には、ビーカーのなかのミミズを直接描写しないという配慮こそあったものの、このシーンはきっちり再現されていました。

●『ゴールデンカムイ』宇佐美上等兵の「精子探偵」

 アニメ化だけでなく実写化もされた野田サトル先生のマンガ『ゴールデンカムイ』も、過激な描写の多い作品といえるでしょう。アイヌの遺した黄金を巡るシリアスなバトルを描きつつ、主人公たちが精力増強作用のあるラッコ鍋を食べ、裸でくんずほぐれつしてしまったり、野生の熊と性行為に及ぶ人物が出てきたりと、かなり独特な世界観です。

 特に屈指の迷シーンとして挙げられるのが、札幌編の「精子探偵」を巡る一幕でした。札幌の連続殺人事件の手がかりを探るため、「鶴見中尉」の命令により、「菊田特務曹長」と「宇佐美上等兵」が札幌にやってきます。そこで自身もサイコパスの気がある宇佐美は、犯人の心理を想像し、「犯人は殺害現場に戻ってくる」という予想を立てたあと、その現場で性器を握りしめ、自慰行為に及ぶのです。

 そして宇佐美は「違うな……ここじゃない。ここか?」と、犯人になりきって犯行後の興奮を収める自慰行為にピッタリな場所を探しました。ついには、「ヒヒーン」という謎の掛け声と共に、「発射」へと至ります。宇佐美が精液を飛ばした先には、なんと彼の予想通り、現場に戻ってきて行為に及んでいた犯人の精液がありました。

 液体をこねくり回し匂いを嗅いだ宇佐美は、犯人の行動について精密なプロファイリングを行います。それを聞いた菊田は、「なんてこった……こいつはとんだ精子探偵だぜ」と返すのでした。さらにそこから、前代未聞の「銃撃戦」が行なわれていきます。

 下品すぎるため、原作ファンのあいだですら評価が分かれるエピソードですが、2022年から2023年にかけて放送された第4期でしっかりと再現されています。当然、ネット上は「自慰行為真っ向から描いてて草」「アニメスタッフ、本当にやりやがった!」と大盛り上がりしていました。

 今回あげた「大問題シーン」はいずれも大きな衝撃と共に語り継がれており、話題作りとしては大成功といえるかもしれません。見事にアニメ化してみせたスタッフたちの勇気には、驚かされるばかりです。

(ハララ書房)

【画像】えっ、よく地上波で放送できたな… これが大問題シーンを再現しちゃったアニメです(5枚)

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