『ハウル』とソフィーの「その後」を知ってる? 猫になって子供を産んだらしい
ソフィーをイライラさせたハウルの変身

『チャーメインと魔法の家』の主人公は、本が好きな14歳の少女「チャーメイン」です。本作でのソフィーは、チャーメインが暮らす「ハイ・ノーランド」という王国の危機を救うために登場します。ソフィーはチャーメインがうらやむほど若くて美しい女性として描かれています。
まもなく2歳になるモーガンをお守りしているのは火の悪魔カルシファー、そしてハウルは6歳ぐらいの「キラキラ」という名前の男の子に姿を変えていました。国を乗っ取ろうとする悪い王子をあざむくためのハウルの計略ですが、見た目は天使のような姿でも、傍若無人な振る舞いで舌足らずな言葉をしゃべるキラキラはソフィーをイライラさせ続けます。ラストはみんなで協力して悪い王子を追放し、ソフィーたちを乗せた動く城は人びとの喝采を浴びながら去っていくのでした。
3つの物語は巧妙につながっており、ソフィーとハウルはいつも意外な形で登場して、辛口のソフィーがハウルに毒づきまくるという楽しいやりとりを繰り広げます。原作者のダイアナ・ウィン・ジョーンズさんが楽しんで書いていたことがよく伝わってきます。映画『ハウルの動く城』が公開された頃、インタビューでこのように答えていました。
「(ファンタジーを書きたい人へのアドバイスを)自分が面白いと思わないような物語を書いてはいけないということ。だって、自分が面白いと思わないものをどうして他の人が面白いと思えるの?」
実際、ジョーンズさんは小説を書きながら笑いすぎて、イスから転げ落ちそうになったこともあったそうです。残念ながらダイアナ・ウィン・ジョーンズさんは2011年に逝去されました。生前、映画『ハウルの動く城』の出来栄えにはとても満足していたそうです。
(大山くまお)



