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あれ、闇堕ちした? 衝撃のラストが忘れがたいアニメ3選

アニメ作品には感動で思わず涙する最終回だけでなく、衝撃的すぎる展開によって記憶に深く刻まれるラストも存在します。定番の「泣ける」「胸を打たれる」ではない、多くの視聴者を釘付けにした「誰もが予想だにしなった最終回」とは、一体どのような展開なのでしょうか。

主人公が怒り心頭なラストとは

『劇場版 BLOOD-C The Last Dark』(アニプレックス) (C)2012 Production I.G, CLAMP/Project BLOOD-C Movie
『劇場版 BLOOD-C The Last Dark』(アニプレックス) (C)2012 Production I.G, CLAMP/Project BLOOD-C Movie

 数あるアニメのなかには、最終回が感動的な作品は数多く存在します。また、「壮大な裏切り展開」「子供向けアニメとは思えない」「闇堕ちエンド」といった、視聴者の度肝を抜く終わり方の作品もありました。視聴者に強烈なインパクトを残し、時には物議を醸すほどの最終回とは一体どれほどの衝撃展開だったのでしょうか。

●『BLOOD-C』

『BLOOD-C』は、2011年放送のProduction I.GとCLAMPが共同制作で手がけた、オリジナルアニメのダークファンタジーです。

 神社の娘である主人公「更衣小夜」は、昼は普通の女子高生、夜は村を守る巫女として、夜な夜な現れる怪物との戦う二重生活を送っています。平和な田舎町を舞台にして、彼女の周囲で次々と巻き起こる不可解な出来事に、物語は徐々に謎が深まっていきました。

 そして最終回では、これまで小夜が守ってきた町や人びとは、小夜と怪物たちを戦わせることを目的とした実験のために作られたものであり、住人や友人たちも全て偽物だったことが判明したのです。しかも、小夜自身もこれまで戦ってきた怪物と同じ存在であるという、衝撃の事実が明らかになりました。さらに、黒幕に立ち向かう小夜も顔面を撃ち抜かれて左目を失うという残酷な展開もあり、視聴者に大きな衝撃を与えます。

 小夜は復讐を誓うものの、敵を倒すことができないままTVシリーズは幕を閉じ、続編となる劇場版へとつながるのです。非常にダークかつ衝撃的な展開は、「良い意味で裏切られる最後の展開が最高に面白かった」「あんだけグロ祭りやっといて映画に繋げる落ちは納得行かんかったわ」と視聴者の間でも賛否が分かれました。

●『魔法のプリンセス ミンキーモモ』

『魔法のプリンセス ミンキーモモ』は、1982年から1983年にかけてテレビ東京にて放送された、美少女アニメの先駆けとも言える魔法少女シリーズのTVアニメです。

 主人公の「ミンキーモモ」は、夢の国「フェナリナーサ」のプリンセスで、地上に降り立つことになった彼女は、魔法の力で大人の姿に変身し、さまざまな職業のプロとして事件を解決していきます。

 多くの人の夢や希望を取り戻すために奮闘してきたモモですが、途中で魔法では人の夢をかなえることができないことを悟って魔法の力を失い、第1シリーズの最終回にあたる第46話では、突然トラックにはねられてあっけなく死亡する衝撃的な展開を迎えました。まさかの展開に、当時の子供たちはさぞショックを受けたことでしょう。

 さらに打ち切り後、再びスポンサーの意向で放送が延長となった同作は、亡くなったモモが別のコスチュームを身にまとい、何事もなかったかのように物語が進みます。63話で再び迎えた最終回では、第2部は第1部最終回で赤ん坊に転生したモモが見ていた夢だったという、まさかの「夢オチ」で幕を閉じるのでした。

 ちなみに、第46話でモモがはねられた際、トラックからおもちゃが散乱するシーンが描かれています。同作には、スポンサーだった玩具メーカーの都合によってアニメ放送の打ち切りが決定したために、脚本家の首藤剛志氏をはじめとする制作陣が猛反発した経緯もあり、この場面はスポンサーに対する皮肉が込められているとも言われています。

 この噂の真偽は定かではありませんが、作品の背景にある業界の現実も垣間見せる印象的なエピソードとして、今でも語り継がれています。

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