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『銀河鉄道999』長い旅路の果てに鉄郎は…あれ、TVアニメ版ってハーロックいたっけ?

劇場版では鉄郎が10歳から15歳に

劇場版の鉄郎は15歳、キャラデザも大きく変わった。2022年開催「銀河鉄道999シネマ・コンサート」資料より (C)松本零士・東映アニメーション
劇場版の鉄郎は15歳、キャラデザも大きく変わった。2022年開催「銀河鉄道999シネマ・コンサート」資料より (C)松本零士・東映アニメーション

 原作連載中にはTVアニメだけでなく、複数の劇場作品も作られこちらも人気となりました。

 1979年8月に劇場公開された『銀河鉄道999(The Galaxy Express 999)』は、原作およびTVアニメが継続中にも関わらず、いったん「アンドロメダ編」を最後まで描くという大胆な試みが行われた作品です。監督は後に『幻魔大戦』などを手掛けるりんたろう氏が務めました。

 本作最大の変更点は、鉄郎の年齢が10歳から15歳になり大きく外観が変わったことでしょう。加えて、基本的なストーリーラインこそ変わらないものの、大きく再構成されています。また、松本零士作品『宇宙海賊キャプテンハーロック』から「ハーロック」と「トチロー」が出演しており、トチローが「アルカディア号」の頭脳となるてん末も描かれました。

 主題歌の「銀河鉄道999」は、当時の流行ロック・バンドであるゴダイゴが務め、それまで童謡扱いされていたアニメソングの世界に大きな衝撃を与え風穴を開けました。1980年代前半に童謡風のアニソンが減少したのは、ゴダイゴの影響が非常に大きいと思われます。

 さらに2年後には映画『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅』が制作され、前作では描き切れなかった機械帝国の実態や、メーテルとプロメシュームの過去、999号車掌の正体などが描かれました。ストーリーは「なぜ機械帝国は衰退するのか」を軸としており、転じて命の尊さを訴える内容も力の入った描写が行われています。特に序盤、鉄郎を999に乗せるために命を賭ける老パルチザンの姿は印象的で、人の営みの継承とはこうあるべきではないかという想いが芽生えてきます。

 同じ「アンドロメダ編」を描くTVアニメ版と劇場版2作品はそれぞれ異なる描写とはなりましたが、根幹の「人の人生の尊さ」「永遠を得ると堕落する」というふたつのテーマは踏襲されていたように思えます。もし「999」をまた観たいなと思った方がいらっしゃったら、TV版はさすがに長いので、まずは劇場作品をご覧になってはいかがでしょうか。

(早川清一朗)

【閲覧注意】こちらが思った以上に大胆なメーテルさんです

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