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入浴シーンも「親とギリ観れる」? 過激シーン多めでも“許された”アニメ3選

暴力や性的な表現を含むアニメは、その過激さゆえに時に物議を醸し、批判の対象となることがあります。一方で、毎回のように刺激的な描写を含みながらも、多くの好評を得て、意外にもすんなりと受け入れられたアニメ作品も存在します。

手厳しい反応が出るかと思いきや?

リメイク版では表現がマイルドに。画像は「らんま1/2 TVテーマソングス コンプリート」(ポニーキャニオン) (C)高橋留美子/小学館・キティ・フジテレビ
リメイク版では表現がマイルドに。画像は「らんま1/2 TVテーマソングス コンプリート」(ポニーキャニオン) (C)高橋留美子/小学館・キティ・フジテレビ

 TVアニメのなかには、過激な表現により世間からの風当たりが強かった作品が少なからず存在します。例えば、1981年から放送された『まいっちんぐマチコ先生』は、ゴールデンタイムに放送されていたこともあり、保護者による「マチコ先生に抗議する会」が結成される事態になりました。

 しかし、その一方で、お色気シーンやグロ描写を含みながらも『マチコ先生』ほどの事件には発展せず、むしろ好感を得ている作品もあります。

●『らんま1/2』

 高橋留美子先生による名作ラブコメマンガ『らんま1/2』は、水をかぶると女に、お湯をかぶると男になる格闘家の高校生「早乙女乱馬」と、個性豊かなキャラクターたちのドタバタ騒動を描いた物語です。本作は1989年からTVアニメが放送されました。

 作中では、乱馬の入浴シーンや裸の描写が頻繁に登場し、女体化した乱馬は豊満なボディで乳首まで明確に描かれるなど、当時としては刺激の強い表現がありました。

 しかし、中身は男性であり、水に濡れるとすぐに服を脱いだり、がに股で動き回ったりするため、「親と観てもギリギリ気まずくない」「健康的なエロさ」という声があがりました。

 なお、2024年10月から放送されたリメイク版では、胸元が露出しても乳首は描かれないなど、表現がマイルドになっていたものの、美麗なアニメーションや迫力あるアクションシーンが高く評価されています。

●『LUPIN the Third 峰不二子という女』

 2012年に放送されたTVアニメ『LUPIN the Third 峰不二子という女』は、モンキー・パンチ氏によるマンガ『ルパン三世』を原作としたスピンオフ作品です。謎多き美女「峰不二子」に焦点を当て、若き「ルパン三世」との出会いや、悪党を出し抜く彼女の活躍が描かれています。

 深夜放送だったこともあり、不二子の裸体や濡れ場が描かれるなど、アダルトテイストな作風となっていました。例えば、「オス」の記号で表現されたラブシーンは直接的な描写こそないものの、峰不二子のセクシーな声が響き渡る演出が印象的です。

 刺激の強いシーンが多いものの、独特な作画のタッチで描かれた不二子の生き様に「ここまでヒロインとして最高にカッコよくて美しいキャラとは」「上品なエロで憧れる」いった声が見られるなど、キャラの深い魅力につながった作品でした。

●『ポピーザぱフォーマー』

 キッズステーションで2000年より放送された『ポピーザぱフォーマー』は、見習いクラウン「ポピー」と謎の生き物「ケダモノ」のドタバタな日常を描いた3DCGのアニメです。親しみやすいビジュアルで、1話5分ほどで終わることから一見子供向けかと思えるものの、トラウマアニメとして知られています。

 本作では、登場人物が切断される、串刺しになる、食べたものが爆発して目玉や歯がなくなるなど、毎回のように過激な展開が繰り広げられ、「検索してはいけない言葉」としても話題になりました。しかし、監督の増田龍治氏は「VICE」のインタビューで、批判の声があがることはなく、むしろ女性にウケが良かったことを明かしています。

 ネット上では「オープニング曲を含めて中毒性が高い作品」「幼少時に見てちょっと変わった扉が開かれたけど、大好きな作品」と、過激ながらユニークな魅力でいまだに話題にあがる作品です。

(LUIS FIELD)

【画像】下乳出てるって… 胸元を大胆に開いた『らんま1/2』主人公を見る(5枚)

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