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観るなら今しかねぇ! 『ヤマト3199 第三章』旧作ファンも腰を上げざるをえないワケ

第三章によって期待感が膨らむ今後の展開とは?

『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第三章 群青のアステロイド』よりシーンカット (C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト 3199 製作委員会
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第三章 群青のアステロイド』よりシーンカット (C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト 3199 製作委員会

『3199』が『2199』以降の作品と大きく違う点、それが旧作版の『永遠に』と『III』というふたつの作品をミックスしている点でしょう。これまでになかった手法です。もっとも、この部分は往年のファンなら周知の事実でも、若い世代のファンにはピンと来ないかもしれません。

 それまでの旧作版『ヤマト』は、最初のTV版と劇場版、2作目にあたる『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』と『宇宙戦艦ヤマト2』は同じ世界観の物語で細部に違いはあっても、大まかな物語の進行は一緒のものでした。

 しかし『永遠に』と『III』はまったく異なる物語で、本来なら混ぜられるようなものではありません。そういう点で『3199』は『2199』以降のシリーズでもっとも旧作版と違った展開が予想されるシリーズとなりました。

そして、このことがもっとも色濃く出たのが今回上映されている「第三章 群青のアステロイド」です。なぜなら全編にわたってファンには見たこともない展開で物語が進んでいくからでした。

 たとえば「第一章 黒の侵略」では、今回の敵「デザリアム(旧作版での暗黒星団帝国)」の地球侵攻、そこから脱出してヤマトへ向かおうとするヤマトクルー、しかし「古代進」の目の前で行き別れてしまう雪……といった部分は旧作版と同じでした。

「第二章 赤日の出撃」では、イカルス天文台に辿り着いたヤマトクルーたちは消息不明だった「真田志郎」の手によって改装されたヤマトに乗り込み、ヤマトの新艦長となった「山南修」と共に発進するという展開が旧作版と同じです。

 ところが第三章「群青のアステロイド」では、これまでのように旧作版にあった展開がほとんどなく、まったくの新作ストーリーとなりました。いわば、これまでの知識が通用しないストーリーだったわけです。

 こういった部分から、『2199』以降の新作シリーズを観ていなかった旧作ファンが追いつくには、これが最後の機会かもしれません。つまり旧作ファンにとっては重い腰を上げる良い機会となるわけです。

 もちろん、いきなり途中からというのもハードルが高いと思いますので、これを機会に後追いで『2199』以降の作品を視聴していけばいいでしょう。何度も言いますが、かつてヤマトに興味があった世代には千載一遇のチャンスかもしれません。

 また、これまで『2199』以降のシリーズを欠かさず観てきた旧作ファンにとっても、期待感のある物語だったかもしれません。なぜならば、ここまで旧作版ではなかった展開があるのなら、今後のストーリーは大きく変わるかもしれないからです。

 その最大の注目は本来なら死亡するキャラクターの生存ルートがあるかもしれないという希望でしょうか。例を挙げると『永遠に』で戦死する山南や、『III』で戦死する「土門竜介」が生き残る可能性です。

 共にこれまでの作品でキャラクター的に深く掘り下げられ、『2199』以降のシリーズでは旧作版以上にファンの心をつかんでいました。もちろん、このふたり以外にも悲劇を回避してほしいキャラクターはファンそれぞれにいることでしょう。

 そういった点では、第三章で新たな物語の扉を開けた『3199』への期待感は膨らんでいるといえるでしょうか。第四章の予告編にも想像をかき立てられる場面が多々あり、ファンの期待感は盛り上がっていると感じられます。

(加々美利治)

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