「宇宙戦艦ヤマト」シリーズで「波動砲」は何度撃たれた? 調べてわかった意外な事実
『宇宙戦艦ヤマト』の代名詞ともいえる「波動砲」は、リメイク版においても物語の大いなるキーガジェットとなっています。ではオリジナル版ではどれくらい撃たれているのでしょうか。確認してみたところ、意外な事実が浮かびました。
最初のTV版では敵艦に向けて発射した事例はなかった!
『宇宙戦艦ヤマト』の代名詞とも呼べる兵装が「波動砲」です。波動エンジンで生み出される全エネルギーをそのまま使用する究極の武器は、「ヤマト」の危機をたびたび救ってきました。しかしその発射回数はごく限られており、滅多に見られるものでは無かったのも事実です。ヤマトはシリーズ中で何回、波動砲を発射したのでしょうか? TV&劇場版の発射シーンを追いました。
●TVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』
・第5話
記念すべき波動砲の初使用シーンは、木星の浮遊大陸へと発射し、オーストラリアほどの大きさがある大陸をガミラスの基地ごと吹き飛ばしています。あまりの威力の高さに「沖田艦長」は「今後の使用には細心の注意が必要だ」とクルーと自分自身を戒めていました。
・第12話
オリオン座のα星に差し掛かったヤマトは「ガミラス」の罠にはまり、超磁力バリアに行く手を阻まれガス生命体の襲撃を受けます。灼熱のα星へと追い込まれたヤマトは、巨大なコロナを波動砲で吹き飛ばし、難を逃れたのでした。
・第17話
ガミラスに飼いならされた大型生物「バラノドン」に対し使用します。沖田艦長が病魔に倒れていたため「古代進」の判断で発射されました。また、ワープ直後の使用だったため反動でヤマトが損傷する被害を受けています。
・第20話
「イスカンダル」との中間地点である「バラン星」で、ガミラスの前線基地を叩こうとするヤマトめがけて落下してきた人工太陽を破壊するために使用しました。
・第24話
ガミラス星での決戦時、追い詰められたヤマトが沖田艦長の提案で大火山活動誘発を試み、ガミラス星の岩盤を撃ち抜くために使用、起死回生の一手となりました。
●劇場版『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』
TV版第1作ののちに公開された劇場版『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』では、まず「白色彗星帝国」の「ゴーランド艦隊」に対して使用され、大型ミサイルごと艦隊を薙ぎ払いました。なお明確に人を相手に撃ったのはこれが初めてとなります。さらに白色彗星の渦中心核に対しても使用されました。しかし『さらば』上映の2か月後にTVアニメ『宇宙戦艦ヤマト2』が始まって、その後の作品は『2』を踏襲しているため、今回はノーカウントとさせていただきます。
●TVアニメ『宇宙戦艦ヤマト2』
・第10話
白色彗星帝国のゴーランド提督が率いるミサイル機動艦隊(30数隻規模)に向けて発射し、ミサイルごと艦隊を殲滅しました。
・第12話
空洞惑星に逃げ込んだヤマトは罠にはまり、磁力場に捕らわれ身動きが取れなくなってしまいました。そこで普段は重力アンカーで吸収している波動砲の反動を利用し、バックでの脱出を試み成功します。
・第19話
第11番惑星に駐留していた「ガトランティス戦闘艦隊」を兵站基地ごと吹き飛ばすために使用しました。惑星表面目掛けて波動砲を使用したのはこれが初めての事例となります。果たして第11番惑星は無事だったのでしょうか?