開始早々、議論が白熱? 実際に観て「確認」したくなる2025春アニメ
続々と2025年春アニメが始まり、好きな作品の放送を待ち望んでいた視聴者も少なくないでしょう。そのようななか、期待された第1話から議論が白熱した作品もありました。
引き続き見逃せない3作品

現在放送中の2025年春アニメは「どれも良作」「観たいの多すぎて困る」と好評です。そして放送後、第1話から視聴者の間で議論が白熱している作品もありました。
例えばTVアニメ『片田舎のおっさん、剣聖となる』は、人気のコミカライズ版(原作:佐賀崎しげる/作画:乍藤和樹)との違いが話題になりました。第1話は片田舎の村でくすぶっていた主人公「ベリル・ガーデナント(CV:平田広明)」が、元弟子の王国騎士団長「アリューシア・シトラス(CV:東山奈央)」から特別指南役として招待され、ベリルの実力を疑う騎士団副団長「ヘンブリッツ・ドラウト(CV:石川界人)」と対決する様子が描かれました。
アニメ版は原作のライトノベル版をベースにしているためか、コミカライズ版の名場面である「未完成の剣で巻き藁を両断」「殺気で弟子同士の口論を止める」などのシーンがカットされ、ショックを受けた視聴者の声が目立ちました。しかし、その一方で「作画やおっさんの演技はアニメ特有の良さがあった」と作画を評価する意見も見受けられました。
『片田舎のおっさん、剣聖となる』はテレビ朝日系全国24局ネットにて、毎週土曜日23時30分から放送中で、Amazon Prime Videoにて独占配信されています。
またTVアニメ『アン・シャーリー』も、もとになった児童文学『赤毛のアン』(原作:ルーシー・モード・モンゴメリ/訳:村岡花子)との解釈の違いで議論が白熱しました。1話では主人公「アン・シャーリー(CV:井上ほの花)」が、孤児院から兄妹で暮らす「マシュウ・カスバート(CV:松本保典)」と「マリラ・カスバート(CV:中村綾)」の家に手違いで引き取られ、マシュウとマリラは戸惑うもアンに心惹かれていきます。
しかし「アンはピンクの服を着ません」「ダイアナ(アンの友人「ダイアナ・バーリー(CV:宮本侑芽)」)の目は青ではなく黒」などと、原作との不一致を指摘するSNSの投稿によって、物議を醸しました。また、同じアニメ版ということで1979年に放送された日本名作劇場『赤毛のアン』と比較する意見もあります。
ただ、作品は時代に合わせて多少なりとも変更されるものです。本作をそれらと別物として捉える視聴者からは「令和版としてうまく作られている」「感情豊かではつらつとしたアンに元気をもらえる」といった声も少なくありません。
『アン・シャーリー』はNHK Eテレにて毎週土曜日18時25分から放送中で、アニメタイムズなどで配信されています。
群馬県の前橋市を舞台とした『前橋ウィッチーズ』は原作のないオリジナルアニメです。1話では主人公「赤城ユイナ(CV:春日さくら)」が謎の生物「ケロッペ(CV:杉田智和)」からスカウトされ、一人前の魔女になるために仲間たちと住人の悩みを解決する店を開きます。
事前情報がないなか、たった1話で不思議な空間で開かれる店や魔女の設定といったたくさんの情報が公開されたため、「魔女で、花屋で、ライブしてて訳が分からん」と、物語についていけない視聴者が見受けられました。
とはいえ、イベントで先行視聴したファンからは「2話から本格的にストーリーが動き出すから」「これから面白くなっていくよ」などと、先の展開に期待できる声もありました。
『前橋ウィッチーズ』はTOKYO MX、BS11ほかで毎週日曜22時30分から順次放送中で、dアニメストアなどで配信されています。
(LUIS FIELD)