「BTTF」3部作はどこまで未来を予見? 主演のマイケル・J・フォックスは今
幻の名車「デロリアン」を改造したタイムマシンに乗って、高校生マーティンが時間旅行に繰り出す映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作が、久しぶりにテレビ放映されます。作中で描かれた「未来」、そして主人公マーティンを演じた主演俳優マイケル・J・フォックスのその後は……?
出来ばえは「映画ドラえもん」級、ウェルメイドなストーリー
「君の未来はまだ決まっていないということ。誰のでもそうだ。未来は自分で切り開くものなんだよ」
“ドク”ことエメット・ブラウン博士のそんな台詞が最高にかっこよかった、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(以下、BTTF)3部作。時代を経ても愛され続ける人気映画シリーズが、「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系)で放映されます。
日本だけで興収60億円を超える大ヒットを記録した、第1作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)が2020年6月12日(金)、未来を舞台にした『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』(1989年)が6月19日(金)、完結編『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』(1990年)が6月26日(金)にオンエアされます。
童心を持った天才監督スティーブン・スピルバーグが製作総指揮、のちに『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994年)や『コンタクト』(1997年)などの名作を放つロバート・ゼメキス監督の出世作です。タイムマシンをモチーフにしたSFコメディで、「映画ドラえもん」に匹敵するウェルメイドなストーリー展開は、日本のマンガやアニメーションの世界との親和性も高い作品です。
若き日の母親に迫られ大ピンチに、第1作『BTTF』
主人公は、LAで暮らす高校生のマーティン(マイケル・J・フォックス)。『BTTF』のヒットによって、日本でもマーティンが愛用するスケボーやナイキのシューズが注目を集めました。天才科学者のドク(クリストファー・ロイド)が開発したタイムマシンは、1981年~82年に販売された幻の名車「デロリアン」がベースになっています。
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースが歌う主題歌「パワー・オブ・ラヴ」も大ヒットしました。1980年代に青春時代を過ごした世代には、とても懐かしく感じられるのではないでしょうか。
マーティンはタイムマシンに乗って、1985年から1955年へと人類初の時間旅行を体験します。1955年は、マーティンの母親・ロレイン(リー・トンプソン)と父親・ジョージ(クリスピン・グローヴァー)とが交際を始めた記念すべき年。ところがマーティンがその時代に迷い込んだことから、若き日のロレインはマーティンを実の息子と知らずに胸キュンしてしまいます。若くて、それなりに美しいとはいえ、実の母親に迫られるマーティンの困惑顔は何度見ても爆笑ものです。
クライマックスでは、マーティンがダンスパーティーのステージで、チャック・ベリーの名曲「ジョニー・B.グッド」をノリノリで演奏する名シーンも用意されています。116分の上映時間、まったく飽きることがありません。