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おっぴろげヒロイン『けっこう仮面』は1人じゃなかった? 彼女の正体と壮絶なラスト

『デビルマン』『マジンガーZ』などで知られる永井豪先生ですが、『けっこう仮面』も印象的な作品です。どのような最終回なのか振り返ってみました。

パロディーキャラが次々登場

けっこう仮面が表紙に描かれた『けっこう仮面』第5巻 著:永井豪(グループ・ゼロ)
けっこう仮面が表紙に描かれた『けっこう仮面』第5巻 著:永井豪(グループ・ゼロ)

 永井豪先生の作品のなかでも、とりわけ強烈なインパクトを残したのが『けっこう仮面』でしょう。『デビルマン』や『キューティーハニー』のように地上波でアニメ化されたわけではありませんが、ある特定の世代の男性読者には抜群の知名度を誇っています。とはいえ、どのような最終回だったか覚えている人は少ないかもしれません。

※この記事では『けっこう仮面』終盤の内容に触れています。ネタバレにご注意ください。

 恐怖の進学校「スパルタ学園」で、可憐な女子中学生「高橋真弓」や女生徒たちがサディスティックな拷問を専門にする「しおき教師」たちに辱めを受けていると、必ず助けに現れるのがヒロインの「けっこう仮面」です。

 けっこう仮面のビジュアルは、覆面とマフラー、グローブ、ブーツ以外は全裸という画期的なものでした。必殺技「おっぴろげジャンプ」を受けた悪党の男たちは、「けっこう~」と言いながら歓喜の表情で倒されることになります。名前は戦後史に残るヒーロー『月光仮面』のパロディーで、「月光仮面の歌」の替え歌とともに登場しました。敵も『巨人の星』の星飛雄馬のパロディー「干病魔」や『サイボーグ009』のパロディー「裁縫部009」などが次々と現れます。

 けっこう仮面の正体をめぐって物語は進み、最終回直前では学園長「サタンの足の爪」が最強の超人「スーパー黄金バットマン」を雇って、ついにけっこう仮面を倒すことに成功、正体が女番長の「紅恵」だと暴いてしまいます。けっこう仮面のピンチを知った女生徒たちは全裸になって教師たちと戦い、その隙に残りの女生徒たちが捕まっていた紅恵を救出しようとしますが、作戦は見抜かれており、女生徒たちは窮地に陥ってしまいました。

 最終回「輝く季節の中で」では、騒動のなかで紅恵は脱出したものの、女生徒たちは全員捕まってしまい、全裸で磔にされて足元に火を放たれます。

 けっこう仮面の正体は、体育教師の「夏綿けい子」、男装の美少女「面光一」、保健教諭の「若月香織」、美少女の「結花千草」(結花と千草の双子)、紅恵の6人姉妹でした。教育特捜局からスパルタ学園壊滅指令書を受け取った6人は、けっこう仮面の姿になって「おっぴろげ人間風車」で「スーパー黄金バットマン」を倒し、サタンの足の爪は自決、スパルタ学園は崩壊しました。

 その後、1991年から1992年にかけてOVAが2本、4話分制作されています。原作にあったマンガのパロディーがなくなった代わりに、アーノルド・シュワルツェネッガーのパロディー「朱悪津ネガ太郎」(声を演じたのは玄田哲章さん)などが登場し、けっこう仮面と戦いを繰り広げました。

 最終話は、剣の使い手「水溜まり強かろう」を倒して終わります。けっこう仮面を演じたのは、『美少女戦士セーラームーン』のセーラージュピター役でブレイクする直前の篠原恵美さんで、『デビルマン』の歌詞をパロディーにした主題歌「モロダシ・ヒロインけっこう仮面」などの歌唱もしています。

 実写化もされており、OVA、映画版を含めると10作以上あります。第1作の音楽を押井守監督作品で知られる川井憲次さんが担当していたり、第3作にSF作家の高千穂遙先生が「ダンディペア」として出演していたり、2006年版には最強のしおき教師の役で俳優の遠藤憲一さんが出演していたりと見どころが多いので、機会があればご覧ください。

(大山くまお)

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