「スイッチ2」が目指す未来とは何か? ライバルはスマホの先にある「巨大な存在」
6月5日に発売される「Nintendo Switch2」の抽選当落が、しばしばSNSを賑わせています。任天堂は初年度に1500万台の販売を予定していると発表しており、今後の展望に対する自信の程が伺えます。果たして任天堂が「スイッチ2」で目指す未来とはどのようなものなのでしょうか。
スマホに対する「スイッチ2」の強みとは

2025年6月5日(木)に発売される「Nintendo Switch2」(スイッチ2)の抽選当落が、しばしばSNSを賑わせています。2025年5月8日に発表された決算短信において、任天堂は初年度に1500万台の販売を予定していると発表しており、今後の展望に対する自信のほどがうかがえます。果たして、任天堂が「スイッチ2」で目指す未来とはどのようなものなのでしょうか。
現状、世界で最もゲームを遊ぶために使われているデバイスが、スマートフォンであることに異論はないでしょう。常に携帯できる手軽さと、ちょっと空いた時間の暇つぶしなどに非常に便利な存在だからです。ゲームに飽きたら動画を見てもいいし、マンガや小説を読んでもいい。簡単に人と連絡が取れる上に写真も動画も撮れるという、現状で人類が持つ最優秀デバイスがスマホであることに疑いの余地はありません。
すなわち、「スイッチ2」は常にスマホに対抗しなければいけない宿命を背負っています。万能に近い存在であるスマホに対し、「スイッチ2」はどのように対処するのでしょうか。
この点は、まず「スイッチ2」にできて「スマホではできない」ことを考えるとわかりやすいでしょう。スマホは「基本的な操作方法がタップとスワイプ」という、潜在的な弱点を抱えています。
初代「Nintendo Switch」から受け継がれることになる「スイッチ2」のJoy-Conは、『Fit Boxing』などの身体を動かすゲームにも対応しており、フィットネスマシンとしても広く活用されています。『リングフィット・アドベンチャー』とリングコンで、コロナ禍の運動不足を解消した方も大勢いたのではないでしょうか。
「ファミリーコンピュータ」が家庭用ゲーム機文化を生み出してから40年以上が経過し、ファミコン世代も高齢化が進んでいます。健康を維持するための選択肢としても、「スイッチ2」はますます存在感を高めていくでしょう。