『ジャングル大帝』の結末「レオ殺害後」に正反対な記憶 「貪り食ってた」「泣きながら…」意見分かれる
先日、『ジャングル大帝』の衝撃的なラストについて記事化したところ、「レオ」を殺害した後の人間「ヒゲオヤジ」の行動が、読者の間で2パターンに分かれていました。いったい、なぜなのでしょうか?
60年越しに思い出す『ジャングル大帝』のラスト

先日、マグミクス編集部で、『ジャングル大帝』原作の衝撃的な最終回についての記事を配信したところ、さまざまな意見が寄せられました。最終回について2通りの記憶があるようなのです。
マンガ『ジャングル大帝』の最終回では、立派な雄ライオンになった「レオ」が、恩人「ヒゲオヤジ」への恩を返すために、とある山を登りました。そして、下山中に猛吹雪が発生し、レオはヒゲオヤジを助けるために、わざと襲い掛かり、ヒゲオヤジに自らを殺させます。とても切ない最後ですが、意見が分かれているのがレオを殺したあとのヒゲオヤジの行動でした。
ある人は「本能のままに解体に夢中になっていた」と生き物の本能に抗えない姿を語り、別の人は「泣きながら解体していた」というのです。どちらにしても、かなり印象が変わる展開ですが、いったいなぜ2通りの意見があるのでしょうか?
現状「もう一度読みたい」とジャングル大帝の単行本を手にする場合、多くの人が「手塚治虫漫画全集」の『ジャングル大帝』を購入するのではないでしょうか? 実はジャングル大帝はこれまで6回も単行本化されていますが、それぞれストーリーが異なります。
そして「手塚治虫漫画全集」の『ジャングル大帝』の後書きで、もとの原稿の約半分が紛失してしまったことが明かされました。スタッフに原稿を貸し出した際、突発的な事故が発生し、行方不明となってしまったようです。
そのため、「手塚治虫漫画全集」の『ジャングル大帝』の半分以上が、新たに描き直されたものでした。なお「手塚治虫漫画全集」の『ジャングル大帝』では、泣きながら解体するヒゲオヤジが描かれています。
残念ながらマグミクス編集部では、現在一般的に入手可能な資料の範囲内では「本能のままに解体に夢中になっていた」ヒゲオヤジの姿は確認できませんでした。原稿の半分以上が紛失・描き直しされているという事情を考えると、読者の皆さんの記憶の違いには、このような複雑な出版経緯が関係しているのかもしれません。
(マグミクス編集部)
