『野ブタ。をプロデュース』誕生しないはずだった「修二と彰」が衝撃的
ドラマ『野ブタ。をプロデュース』の放送から20年が経ちました。いまさらながら原作小説とドラマ版を比べてみると、設定にかなりの違いがあることに驚きます。
原作との違いに驚き!

2005年10月より放送されたTVドラマ『野ブタ。をプロデュース』は、2025年10月で放送から20周年を迎えます。特に修二と彰のコンビは、ドラマ内外で大きな話題を呼び、コミカライズ版の発売や期間限定ユニット「修二と彰」としてリリースされた「青春アミーゴ」は160万枚超え(オリコン調べ)の大ヒットを記録しました。今でも音楽番組で後輩たちがカバーするほどの人気を博しています。「修二派か、彰派か」で盛り上がった記憶がよみがえりませんか?
この作品は、クラスの人気者「桐谷修二(演:亀梨和也)」が同級生の「草野彰(演:山下智久)」とともに、いじめられっ子の転校生「小谷信子(演:堀北真希)」、通称「野ブタ」を人気者にプロデュースしていく学園ドラマでした。
実は、この作品には元ネタとなる原作小説があります。白岩玄氏による作品で、ドラマ版とは大きく異なる設定に驚かされました。
まず、山下さん演じる「彰」というキャラクターは登場しません。また堀北真希さん演じる野ブタも「小谷信太(しんた)」という男子生徒でした。
野ブタと呼ばれる理由もドラマ版ではニックネームとされていましたが、原作小説は信太がふくよかだったことと「信太」が「ノブタ」と読めることから付けられます。
ほかにも物語の結末が大きく異なります。ドラマ版では、修二は一度孤立するものの、それがきっかけで野ブタたちとの友情がさらに深まり、修二の転校も前向きな旅立ちとして描かれています。
それに対して原作では、他人を見下していた修二がその本性を暴かれて孤立し、最後には転校してしまうという、ある種のバッドエンドを迎えました。
あまりのギャップに、ドラマをきっかけに原作小説を読んだ人からは「えっ、彰ってドラマオリジナルなの?」「野ブタが男子だったとは……」と驚きの声があがっていました。
(マグミクス編集部)