意外なラストの『ナースのお仕事』最終回は「放送時間」も衝撃? ド深夜に終わったのに「視聴率エグッ」
1996年から2014年にかけて、7シリーズ(劇場版やスペシャルを含む)が制作された大ヒット医療コメディー『ナースのお仕事』は、放送終了後も多くのファンに愛され続けています。このドタバタ医療ドラマの最終話が、どのような形で幕を閉じたか覚えていますか。
「らしい終わり?」平成の大ヒットナースドラマの最終回はどんちゃん騒ぎ

1996年からフジテレビで放送された『ナースのお仕事』は、コメディー要素が多く盛り込まれたドタバタ医療ドラマとして人気を博しました。2014年の「離島編」「再会編」まで劇場版を含む7作品が制作され、最終回でも『ナースのお仕事』らしい展開が描かれています。
本作は、主人公のドジな新米ナース「朝倉いずみ(演:観月ありさ)」が笑いあり、涙ありの経験を重ねながら、一人前の看護師を目指していく成長物語です。いずみを厳しくも愛情深く指導する先輩ナース「尾崎翔子(演:松下由樹)」との掛け合いが見どころで、いずみの「せんぱーい」と呼ぶ声や、翔子の「あーさーくーらー!」というセリフは当時大きな話題となりました。
そんな本作は第1シリーズ放送以降、1997年に第2シリーズ、2000年に第3シリーズ、2002年に第4シリーズと続き、いずみが先輩という立場で「赤木まどか(演:神田うの)」や「河合ひろみ(演:安達祐実)」ら、新人ナースを指導する展開も描かれています。先輩であるにもかかわらず、新人に舐められるいずみの姿も笑いどころのひとつで、毎シリーズ総じて好評でした。
2002年の劇場版を経て放送された第4シリーズでは、第3シリーズでいずみと結婚した医師の「高杉健太郎(演:藤木直人)」が、アメリカへの異動が決まった先輩医師「浜野雄一(演:石原良純)」から、アメリカ行きの誘いを受けるという最終回が描かれました。
その最終回は、思わぬ事態に巻き込まれ、まさかの第4シリーズで一番低い視聴率となったことでも知られています。2002年9月24日、最終回の前の時間帯で放送していたプロ野球「読売ジャイアンツ(巨人)対阪神タイガース」戦は、巨人のセリーグ優勝がかかった試合であり、延長12回までもつれる展開で当初の放送時間を大幅に超えてしまいました。
それによって、21時放送予定だった本作の最終回は、2時間以上遅れての放送となり、放送局のフジテレビには多くの抗議電話が殺到したようです。結果的に巨人が阪神にサヨナラ負けを喫すも、2位ヤクルトが負けたため優勝は決定し、原辰徳監督の胴上げも中継されました。
平日火曜日の深夜に始まった最終回は、第4シリーズの平均視聴率17.0%を下回ったものの14.9%を記録し、9月28日土曜日に行われた再放送も視聴率13.6%と、さすがの強さを見せています(ビデオリサーチ参照)。当時のことを回顧する視聴者はいまも多く、「最終回の放送、終わったのが深夜1時過ぎで寝不足だったの懐かしい」「2位が負けて優勝決まったのに、まだ野球中継してたの正直疑問だった」「夜遅かったのに視聴率良かったんだから、やっぱりとんでもない人気作品だった」といった声が見受けられました。
そんな「伝説の最終回」の本編では、いずみも健太郎とアメリカに行くのかと思われましたが、直前で渡米を取りやめ、病に冒されている健太郎の母の看病と、彼の地元での診療所開設を提案します。そして、ふたりは惜しまれながら病院を退職するという形で幕を閉じました。ただし、本作らしいユーモアも健在で、同僚たちが催した送別会でいずみが足を滑らせ、テーブル上のオードブルやドリンクをひっくり返すシーンは、多くの視聴者の笑いを誘いました。
「いずみにアメリカ行きを相談されたときの翔子の戸惑いは、なんとも言えない気持ちになって少ししんみりしたけど、らしい最後だった」「いずみが退職後に診療所でいつもと変わらず働くシーンも描かれて、満足度の高い終わり方だった」と最終回まで満足度が高い『ナースのお仕事』は、いまも動画配信サービスで人気を博しています。
(LUIS FIELD)
