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「頼むから誰か実現してくれ!」 さまざまな事情で「幻」となった名作アニメの続編

アニメがヒットすれば、続編の話が持ち上がることもあります。しかし構想があったとしても、さまざまな事情から実現せず、「幻の続編」となってしまうケースも少なくないようです。

できればこの目で拝みたかった「幻の続編」

画像は『EMOTION the Best 魔法のプリンセス ミンキーモモ DVD-BOX 1』(バンダイビジュアル)
画像は『EMOTION the Best 魔法のプリンセス ミンキーモモ DVD-BOX 1』(バンダイビジュアル)

 アニメの続編が次々と制作される今の時代。現在放送中の夏アニメだけを見ても、『怪獣8号』『彼女、お借りします』『ダンダダン』など、続編タイトルが数多く並んでいます。しかし一方で、かつて続編の構想があったのにもかかわらず、さまざまな事情で実現に至らなかった作品も少なくありません。

●空モモ、海モモに続く「第3の物語」

 アニメ『魔法のプリンセス ミンキーモモ』は、12歳の少女「ミンキーモモ」が大人の姿に変身し、人びとの夢を叶えていく魔法少女アニメです。「夢の実現」をテーマにしたストーリーは、当時の女児層を中心に大きなブームを巻き起こしました。

 本作のTVアニメシリーズはこれまで2度にわたって制作されており、ファンの間では1982年放送の第1作が「空モモ」、1991年の第2作が「海モモ」と呼ばれています。さらに脚本家の首藤剛志氏が「WEBアニメスタイル」内のコラムで語ったところによれば、本シリーズには第3作目の構想が存在したそうです。

 しかも3部作を通じたラストは「もう考えてある」と明かし、「多分、ほとんどの人がびっくり仰天のラストになるから、今は、ほんの一部の人をのぞき、秘密にしている」などと語っていました。「どんなラストになるか想像して楽しんでほしい」とファンに向けた言葉も残していましたが、首藤氏は2010年10月にくも膜下出血のため急逝。シリーズは事実上未完となってしまいます。

 続編の構想を知る「一部の人」が、いつの日か第3作を世に送り出してくれることを祈るばかりです。

●「劇場公開決定」の告知からまもなく40年

 OVA黎明期の1985年に発表された『幻夢戦記レダ』は、異次元世界に飛ばされた女子高生「朝霧陽子(演:鶴ひろみ)」が「レダの戦士」として悪に立ち向かうヒロイック・ファンタジーです。現在も続く「戦う美少女」の先駆けとして、のちの作品群に大きな影響を与えました。

 監督は「ポケットモンスター」シリーズの湯山邦彦氏が務め、音楽は「エヴァンゲリオン」シリーズの鷺巣詩郎氏、キャラクターデザイン・作画監督は「テイルズ オブ」シリーズのいのまたむつみ氏が手がけています。OVAは当時としては異例の3万本を売り上げ、のちに劇場でも公開されました。

 その勢いのまま続編の企画も進行し、公開に先駆けてイメージソングやアルバムなどもリリースされます。封入された解説書には「『幻夢戦記レダII‘86・夏劇場公開決定!』との告知も掲載されていましたが、作品が日の目を見ることはなく、今もなお未公開のままです。今となっては楽曲と告知文だけが、幻のプロジェクトの存在を物語っています。

●監督自ら「続編は永遠に不可能」と発表!?

 正式に続編の製作が発表されたわけではありませんが、結果的に続編の望みが絶たれてしまった作品もあります。それが、アニメ『機動戦艦ナデシコ』です。

 1996年にTVアニメとして放送された本作は、重厚なSF設定に恋愛やコメディ要素を盛り込んだ意欲作で、ユニークなキャラクターと軽妙なノリで人気を博しました。1998年には『機動戦艦ナデシコ The prince of darkness』のタイトルで劇場版も公開され、続編シリーズも期待されていたのですが、その望みは2005年に打ち砕かれます。

 本作を手掛けた佐藤竜雄監督が、自身のブログを通して「続編は永遠に不可能になってしまいました」と声明を発表したのです。理由については、作品そのものの問題ではないと語られているものの、詳細は明らかになっていません。以降、続編の話が表に出ることはなく、ファンの間では今なお真相をめぐる憶測が飛び交っています。

(ハララ書房)

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エンタメ記事専門の編集プロダクション。漫画・アニメ・ゲームはもちろん、映画やドラマ、声優にも精通。メイン・サブを問わず、カルチャーの最前線を追いかけていきます。

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